最近の絵本のこと、その1


リビングにあった絵本棚を、寝室に移動した。

(写真見ると、窓辺に物をとりあえずで置きすぎだ…
しかも、鼻が折れて絆創膏で補強したテングと
カラカラに渇いたおしり拭きって…)



引っ越してから意気揚々とこの絵本棚に
変えたら、あれだけ絵本の虫だった娘が
あまり絵本を読まなくなり…
主に、1、2週ごとに借りてくる図書館の
絵本を寝る前に読む、というのが習慣に。
それで、寝室に移動してみることにした。


寝る前に読む、という動線?に合ったのと
目新しさもあり、娘はまた家の本も
よく読むようになった。
絵本の場所ってけっこう大事なんだなあ。


最初はディスプレイ用にするつもりが、
今は絵本をしこたま詰め込んでぐちゃぐちゃに…
これもまた考えなくてはいかんな。



ちいさなヒッポ (世界の絵本)

ちいさなヒッポ (世界の絵本)


ダッフルさんの家に遊びに行ったときに
娘がダッフルお母さんにプレゼントして
もらった絵本。
三びきのやぎのがらがらどん』などの
マーシャ=ブラウンの作。
それに『おおきなかぶ』や『てぶくろ』
『三びきのくま』などの間違いない訳で
おなじみの、内田莉莎子さんが訳者。
(訳のことは何にもわからないので
偉そうなことは言えないが…)


まず、版画で描かれた美しい絵に
「わー!」と言いたくなる。
そして赤ちゃんカバのヒッポの可愛さ!


川べで暮らし、昼間は砂地やひなた水に
浮かんで眠り、夜は草地に移動して
朝まで食べ続けるなど、自然の中で暮らす
カバの生活が、その美しい版画で
わかりやすく描かれていて、つい見とれてしまう。


娘がこの絵本でいちばん好きなのは、
おかあさんがヒッポに言葉を教える場面。
まだ赤ちゃんのヒッポは、
「こんにちは」も「おんにちは」
「あぶない」も「あぶらい」
「たすけて」も「たっけて」
しか言えず、それがお喋りが上手になってきた
娘には面白く見えるみたいで、笑っている。


この間、娘が喋り始めた頃の話になって、私が
「あーちゃんは最初におっぱいって言ったよ。
でもまだ上手に言えなくて、おっぱ!とか
言ってたよ」
「バナナも、バ!って言ってたよ。
苺は、イッチャ! 犬はワンワ!、だったよ」
など話したら、それが非常に面白かったらしく、
それから家中のものの名前を口にして、
それを赤ちゃんのとき何て言っていたか
知りたがった。
「壁」とか、赤ちゃんのときは会話に出てない
ようなものも、ふたりで
「壁は、カッペ!って言ってたよ」
など創作して赤ちゃん語を言い合い、
少し楽しかった。


娘は、自分が小さい赤ちゃんじゃなくなって
いることを強く意識しているみたい。
何か出来たときに褒めると、必ず
「ちいさいときは?」
「ちいさいあーちゃんは?」
ときいてきて、私が
「小さいときはできなかったよー」
と言うのをきいて満足そうな顔をしている。


たまに赤ちゃんの頃の動画を一緒に見ると、
その拙いお喋りを笑ったり照れたりしている。
この間、娘が
「あーちゃんはちいさいとき、
あーとかうーとかいってたんだよ。
えいごしゃべってたんだよ」
と、何やら勘違いして教えてくれて、
我が子らしいな、と思った。
(日常で英語に触れるのは、テレビの
えいごであそぼ」とベニシアさんの番組のみ…)


絵本のヒッポはいつもおかあさんと一緒だけど、
ある日ひとりで遊んでいたところを
ワニにちょっかいを出されて危険なことに。
この場面は、娘もいつも息を飲んで見ている。
自然の、それから生きることの厳しさと怖さを
こどもなりに感じているのかもしれない絵本。


佇まいが大好きで、この絵本が置いてあるだけで
絵本棚を見るのが楽しくなる。



…といいつつ、この有り様…ぐちゃぐちゃ。
ティッシュの箱って…カーテンも…


絵本棚に向かう娘の後ろ姿、
もうこんなに大きくなったの!? とか、
まだこんなに小さいんだ…とか、
見るたびに違うことを思うけど、
毎回いつもびっくりした気持ちになる。
娘を見ているようで、いつもちゃんと
見てはいないんだ。


ダッフルお母さんから、娘が生まれてから
折に触れて絵本をもらっている。
ふと先日思い返したら、娘や自分にとって
とても大事な絵本になっているものばかり、
と気づいた。今度あらためて、まとめて書きたい。


そして、また最近の絵本についても書きたい。