終業式とムクロジュ


2月頃、娘と公園を散歩していたら
半透明の不思議な実がたくさん落ちていて
これなに!?と首をかしげる
見上げてみたら、木にも鈴なり。


調べてみたらムクロジュで、
幼稚園でやった羽つきの話などしながら
拾ったり、中身を出してみたりした。
こんな娘との時間、なかなか貴重。



娘の終業式が終わった。
次に幼稚園に行くときは、年長さん。
娘が年長さんなんて!
信じられない気持ち。


年中さんは大きな1年だった。
でもあっという間に過ぎていった。
娘は、突然大きくなりはじめた母親の
お腹を受け止めて、
産まれてきた赤ん坊を受け止めて、
時折赤ちゃんがえりをしながらも
どんどんお姉さんらしくなってきた。


それでもやっぱりいろんな影響はあって、
私の妊娠後バス通園になってからすぐ
足が痛いと言うように。
最初はあわてて整形外科に駆け込んだけど、
何ともないと言われてからは
たびたび痛いと娘が訴えても
毎回違う場所なのと、すぐに良くなることを
確認したら、担任の先生と共有しながら
様子を見てきた。


同じバス停で、近所に住むお友達兄妹と
仲良くなり、毎日降園後に遊ぶのが
楽しみになり、楽しそうにバスで
通うようになった娘。
私もそれに気を良くして甘えていたけれど、
学期末の3月に入ってから急に
「バス嫌だ、お迎えがいい。」
と言い出した。
始めは
「バスは暑い。眠くなっちゃう」
と言っていたけれど、よくよく聞いたら
「お母さんに早く会いたいから、
お迎えがいい」
とのことだった。


娘のバスは、直接園にお迎えに行くより
一時間以上遅く迎えられる上に、
家のすぐ近くに来てくれるため、
時間の余裕が大幅に変わるので
始めは私がしぶしぶだったけど…
娘に甘えさせてあげられるのなんて
1日の中で本当にこのくらいだけだ、
そう思って、息子を抱っこ紐で抱えながら
自転車で毎日お迎えにいくことにした。


といっても、私は本当に人間が小さくて、
始めはブーブー文句ばかり言っていたが、
怖かった抱っこ自転車が全く平気になり
幼稚園以外にも移動範囲が格段に広がった。


そしてバスだったため面識がなく
なかなか覚えられなかった年中クラスの
ママさんと子供たちの顔を少しずつ
覚えて話せるようになってきた。


同じ時期に二人目を産んだママさんに
誘ってもらって、一緒に外出して
いろんな話をした。


そうしてる間に動く免疫がついて、
一人で子連れヨガに行った!


娘のワガママや辛さに寄り添うよ、
というスタンスでいたら、
娘が私をひとつ違う場所に
引っ張りあげてくれたことに気づく。


バスに乗らなかった日も、同じ時間に
バス停に行って、いつものメンバーと
夕方5時まで遊んだ。
しんどかったけど、みんな卒園したり
引っ越してしまう今、なんて貴重な時間
だったんだろうと思う。


娘の年中はいい1年だった。
年少では、入園早々に急に母親が
働きだして、延長保育の毎日に泣き、
年中では突然のバスと家庭の新入りに戸惑い、
いろんなことを受け入れてくれる娘に
私は本当に甘えて甘えて甘えてしまっている。


娘は私のふかふかソファーじゃない。
私が娘のふかふかソファーでなきゃいけない!
どっちがお母さんだかわからなかった、
娘の年中1年間に感謝したい。ありがとう。


年長も楽しく通えますように。

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家での娘の一人遊び。
迷子の救護所ごっこをしていて、
看板を作っていたが…


まいごのこじゃなくて ないているひとも
おあづかります


なんにもかんけいないひとも
きてください


いつの間にやら、
ずいぶん門戸が広くなっていた。