こども展


娘に、梅酒を漬けるのを手伝ってもらった。
床作業…
あーちゃんは飲めないんだよ、と教えたら、
「まだすっぱいうめしゅだからね!」
と言っていた(絵本『いちご』より)。

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4月頃からずっと行きたかった「こども展」。
29日までで、無理かなあと思っていたけど、
ダッフルさんの好意で、行くことができた。
嬉しかった。


六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーへ。
高いところで、たくさんのこどもの絵を見た。
会期終了間近で、混んでるだろうと覚悟したけど、
悪天候のせいか、そんなに混んでいなくて、
ゆっくり見られて嬉しかった。
前にも書いたけれど、前回絵を見たのは妊娠中。
そのときは、モーリス・ドニ展で、そのときも
たくさんのこどもの絵を見たのだった。
(そして次の日急に絶対安静になり、その後入院。
出産までほとんど外出できなかった…)


今回も、様々な画家の「こどもの絵」を集めた
美術展。
モーリス・ドニの絵もあって、思いがけず再会。
いろんな絵があったけれど、やっぱりドニの絵の
こどもを見ると、気分が明るくなった。
「リザール号に乗ったドミニック」という絵が
特に好きになった。ドニの息子ドミニックが、
ヨットのマストの下に意気揚々と立っている姿を
見上げている絵。背景には、青い空と白い雲!
つま先立ちしている足が、少年らしくて、
たくましくて、なんだか胸のすくような、
気持ちのいい絵だった。誇らしげな顔がかわいい。


ジョフロアという画家の「教室にて、子どもたちの学習」
も好きで、ずっと見ていたかった。
学校の教室で、子どもたちがいろんな表情で
勉強している絵。頬肘をついたり、ペン先をじっと
見つめていじっていたり、紙に顔をくっつけて
字を書いていたり、定規をピンと伸ばした指で
しっかり押さえて線を引いたり…
一人一人がいきいきしていて、見ていると自然と
笑顔になってしまう。
1889年のフランスで描かれた絵で、教育改革によって
初等教育が義務化・無料化されたあとの、
労働者階級の子どもたちを描いたものらしい。


書ききれないけれど、他にもたくさん好きな絵が
できて、思わず図録を買ってしまった…


時代によって、こどもの絵の描かれ方や主題が全く異なっていることも興味深かったし、
ファッションやおもちゃにも目がいった。
そして何より、その作者がこどもを見つめる
目線。描いているこどもとの時間。


「こども展」だけあって、こども連れの家族も
ちらほらいた。赤ちゃんを連れてるお母さんも。
ちょっとぐずっちゃった赤ちゃんの泣き声を 聴きながら絵を(しかもこどもの絵を)見るなんて
なかなかいいものだった。



一人で電車に乗って、
「わーい!一人になれたー!バンザーイ!」
とダッフルさんに感謝したのもつかの間、
車内で娘と同じくらいの女の子が大声で
「きらきらぼし」を熱唱しているのを見て、
すぐに娘に会いたくなってしまった…
不思議なものだ。直前までガミガミしてたくせに。
(その子、「まばたきしては」のところを大声で
「まだまだみては」と歌っていて可愛かった。)


それでも、会場に行く前にちょっとスタバで
ソイラテとブルーベリーのマフィンをつついて
本を読んだら、おそろしくリラックスできた。
体調も優れなかったけど、徐々によくなった。


雨の中、娘と動物園に行ってくれた
ダッフルさん、ありがとう!



そんなダッフルさん、先日朝起きられずに
ダウンしていた私の代わりに娘をトイレに
連れていってくれ、
「やったー!出たね!」
と大声でほめたあとに娘の押したウォシュレットで
水浸しになり、着替え直して、しかも
早起きして見ていたサッカーの日本戦が
惨敗で、散々なまま会社に行っていた。
しかも私に「なぜボタンを押させた」と
罵られていた…あまりに気の毒だ。


娘のトイレトレーニング、ゆるーく継続中。
朝などの寝起きは、成功率高い。
しかし自分からトイレに行って用を足そうと
することは一切なし。ゆるくやっている。
そんなにおもらし満開なわけじゃないけど、
なんとなく部屋が(梅雨なのもあって)
湿っぽいにおいが漂っている気がする。
それもまた幸せなにおいだな…
なんて思える、生理が終わった私なのだった。


これは娘が描いてくれた私の絵。
「こいのぼりの歌をくちばしでうたっている
おかあさん」とのこと。
くちばし…


最近の人物画は、たいてい片目が二重丸になって、
片眼鏡みたいでお洒落だ。