トイレトレーニングとさきちゃん


ダッフルさんの部屋の窓から、外の道路を走る
車を見るのが好き。
「あ!ポイブーブー!!」(清掃車)
一緒に見ると、意外とすごく
疲れとイライラがとれる。
二人がお互いじゃなくて、別の、
でも同じものを並んで見てるからかな。

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トイレトレーニングらしきことを
やっと始めてみた最近。
たまにトイレにさそって補助便座に座らせる、
ということくらいしかしてないが。



新しいもの好きで、導入された補助便座に
座ることが楽しいらしく、今のところ
喜んでトイレに行ってくれるけれど、
まだ「出る前に行く」ということが
よく理解できていないらしい。
私もどう説明していいのやら…



今日は、
「おしっこ出たからおトイレ行く~」
と言って、ニコニコしながら、
空っぽの膀胱を引っ提げてやって来た。
イライラすべからずと思うも、
勘違いして覚えちゃう、と焦り、
少し強く言い含める感じで
「もうしちゃったらトイレで出ないよ」
と話したら、少しびっくりしたあと、
「エヘヘ…」
と、気まずそうに笑っていて、ハッとした。



そして歯磨きをしてるとき、ふと
「遊んでいる手をわざわざ止めて、
おしっこ出たからトイレ行こうって
思い出して駆けてくるって、かなり
大きな進歩なのでは」
と思って、さらに反省した。


娘は、難しい数学の問題をちょっとずつ
解き始めたところなんだ。
ある日突然
「そういうことね~!」
とわかるのかも。
わかるまで時間かかるかもしれないけど、
私ができることは、イライラしないで
とんちんかんな遠回りの解き方でも
合ってる解答が出るまで、ただ待つ、
ってことだけなんだ、と思った。


まあ、こんなこと書いても、 私のことだから
確実にイライラはするのだが…
忘れないように書いておく。


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さきちゃんたちの夜

さきちゃんたちの夜

娘と図書館にいき、何の気なしに
ふと借りた、よしもとばななの小説
さきちゃんたちの夜』
を読んだら、とても好きになった。
この本を夜に少しずつ読み進めた日々も
時間も含めて、いとおしい感じ。
短編集で、すべての主人公の名前が
さきちゃん」である(字ははみんな違う)。
そのことに、本を真ん中まで読み進めて
やっと気づいた…
あー、そういうことで、これが表題作…


私がゆっくりなのだから、お腹にいた娘が
ゆっくりでも、叱る筋合いは何もない。


これからも、何かいろいろ思い出したり
忘れてることを考えるために、
この本をたまに読みたい。
これから先の人生、この本を読むための
タイミングが何個か飛び石のようにあり、
そこに付箋がついてるのが見える。
そんな気になった。