お手伝いとひげ



おやつや夕ご飯を作るお手伝いを
娘にしてもらうようになった。


娘の昼寝中に夕飯を作れなかった日の
夕方は、たいていイライラ、ぐずぐずの
慌ただしくて険悪な雰囲気になってしまって
いたのだけれど、それがだいぶなくなった。


そして、2歳の子どもも、
すごくいろんなことができる、
ということがわかった。


ミニトマトのへたをとって洗う、
ゆで卵の殻をむく(その後必ず半分食べる)、
レタスをむいて、洗って、ちぎる、
サンチュを洗って、皿に並べる、
炊き込みご飯の具材と調味料を
炊飯器に入れてまぜる、
お麩をちぎって、水をしぼる、
大豆の水煮の皮をむく、
バナナホットケーキをつくる、
卵を割る、牛乳と粉を入れてかきまぜる、
バナナをむいて、ちぎって入れる、
フライパンにおとす…
お弁当箱におかずを詰めるのも。


空豆をさやから出すのも一緒にやった。
そのあと、茹でたての空豆を二人で
少し食べて、楽しかった。
(娘は茹でたてのときのしか食べなかった)


いちばん好きなのは、お麩ちぎりと
ゆで卵の殻をむくこと。
お願いすると、ぐずっていても
すぐに飛んでくる。
すごく真面目にやるし、覚えるのも早い。
子どもって本当にすごいし、頼りになる。


子どもと料理。
自分でやった方がよっぽど早いし、
大変だけど、あえてしている…という話も
目にするけれど、私の場合、要領が悪くて
一人でやってるときもさほどテキパキして
いないので、本当に助かっている…



バナナをむいてもらって、
デザートナイフで切ってもらって、
それを、おやつにしよう!
と朝から考えていた日があった。
お昼寝のあと意気揚々とやらせてみたら、
反応がいまいちで、出来たものの
一口も食べなかった。
私が少しだけ皮をむいてしまったのが
とにかく気に入らなくて怒ったので、
結局2本のバナナが丸裸。
しかも私はお腹が空いていなかった。


張り切ったぶん、しょんぼりして
しかも怒りだしそうにすらなったのだが
(ひどい母)
そのあと気分を入れ替えて、
バナナ2本使って、バナナホットケーキを
娘と作った。場の雰囲気が丸くなった。
作ってるうちにお腹も空いて、
私も娘もおいしく食べた。
たくさん焼いたので、冷凍して
朝食やおやつ用にもできた。


そういう力があって、いつも助けられ、
いろんな勉強を娘も私も
毎日のようにさせてもらっている。

                                                                • -


娘のお喋りが面白い。
2歳、というか、喋るようになった
子どもの会話がこんなに面白くて、
こんなにも可愛いものだったなんて、
と毎日感動している。


こんな面白いこと喋った~
と、あとで日記に書こう、と思いつつ、
まるで、記憶できなかった夢みたいに
驚くぐらいすぐに忘れてしまって
ガックリ。これの繰り返し。



お喋りが盛んになるにつれて、
私も、娘に対して同等にお喋りしている
瞬間が増えたと感じる。
普通に女子トークしながら二人で
ご飯食べていたりして、我にかえって
なんだかハッとしたり。


娘とまたシール遊びをしていて、
ふとテレビを見たら、スポーツニュースで
ダイリーグの日本人選手が出ていて、
「なんでみんなヒゲを生やすのかね。
あーちゃん、男の人のヒゲってどう思う?
ヒゲ好き?」
と普通に娘に質問していて我ながらびっくり。
女友達なのか。


娘は戸惑って「ヒゲは…ヒゲは…」
と言いながらシールを貼っていたので、
次の絵はダッフルさんにして、
顔のヒゲをシールで貼ってもらうことにした。
こんなにも早く友達親子じゃ困ってしまうよ。





今日の昼。
娘「おとうさんは」
私「携帯電話買いにいったよ」
娘「おとうさん、おかねはらった」
私「そうだね、お金払って買ってるね」
娘「ね、10えんと、おかねと、
はい、どうぞ!って、いってるよ」
私「そうだね~」
娘「ね、おみせでね~。ほら!」
(玄関の方を指差す)
私「ほんとだ〜」


ほのぼのしながら二人でラーメンを食べた。