あたらしいやつ



先日、娘と遊んだ「おててえほん」の
やりとり。


娘「あるところに、おじいさんと、
おばあさんがいました。
竹林にいきました。
人がいっぱいいたので、
おじいちゃま、おばあちゃまの家に
いきました。はい、おかあさん」


私「おじいちゃま、おばあちゃまの家に
着いたので、みんなでお菓子を
食べました。はい、あーちゃん」


娘「あるところに、おじいさんと、
おばあさんがいて、
人がいーっぱいいました。
おしまい!」


「人がいっぱいいる」というフレーズが
なぜか好きらしい。
「竹林」は、絵本『だるまちゃんととらのこちゃん』
で覚えた言葉。

                                                                      • -


昼間、私に怒られたり、
思い通りにならなかったりすると、
「おとうさんにあいたくなっちゃった…」
と言うようになった娘。
当てつけか…と思う反面、
やっぱり二人きりだと呼吸ができないんだよな、
誰か違う雰囲気の人がいないと、
空気が通らないんだよな、と思う。


休日、ダッフルさんが家にいる日に
私と娘がお風呂に入ったときは、
あがってから娘の体をタオルで拭いたあと、
「お願いしま~す」
と声をかけて、そのまま娘を解き放す。
娘はダッフルさんのところに駈けて行って、
身支度をしてもらう。


平日のある日、私と二人でお風呂から出た
娘は、またさびしくなったのか
「おとうさん、いる!」
と言い出した。
「まだ帰ってないよ、お仕事だから」
と言ったら泣き出し、自分でドアをあけて
「おねがいしまーす!!」
と大声で、無人の部屋に呼び掛けていた。


次の日も同じように叫んだけど、
間違えて「ごめんくださーい!!」
になっていた。

                                                                      • -


ここ数日、娘のイヤイヤがものすごい。
以前「ピークか」と書いたときなんて
かわいいものだった。
妊娠中のつわりみたいに、
「これがピークだと信じたい」という日々が
延々に続く感じがする。


私も、ダッフルさんも、ヘトヘトになったり
ダメだと思うのに二人でイライラして
怒ったりする日もあって反省している。
でもたいてい、怒ってないほうの親は
ものすごく分別のある優しい親を演じていて
少し面白い。心に余裕が生まれるのか。
怒らないって、それだけ何かに優位なんだ。


何にしても、子どもがいちばん辛い時期だろう。
親の、ちょっとウンザリ気味、とほほ、の雰囲気が、
さらにイヤイヤを助長させるのだろう。
自分も嫌だもんな。
されたら、よけいイライラしちゃうもん。


険悪になりながら、娘を自転車に乗せて
外出していたら、娘の着ている服の背中に、
「Happy Sunny Day!」
と書かれているのを見て、ちょっとキュンとして
反省した。
子ども服のポジティブな(そしてよくわからない)
言葉は、時にお母さんたちへの
メッセージにもなる。


その日はすごく晴れていたから、
娘ももっと楽しくていいはずだったのだ。

                                                                      • -


おかあさんといっしょ」の、
新しい体操「ブンバボーン」。
娘の反応。
初日…「ぱわわぷじゃない」を3回くらい言う。
二日目…「あたらしいやつ」と2回くらい言う。
三日目…一緒に踊る!!!


三日目にはすでに大好きになっていて、
ちょうど録画していたので、
1日に数回踊った。目を輝かせていた。
でも名前をなかなか覚えられず、
「ブンバボーンが見たい」と言うときに
私の顔を見つめて
「どんどーん…」
と呟き、太鼓を打つジェスチャーをしたので、
「たいこをたたくみたいな名前」
と覚えていたみたいだった。
四日目の今日は、もう名前も覚えた。


すっかりぱわわぷたいそうに馴染んでいた
こちら大人は、さびしい気持ち。
ぱわわぷたいそうで、だんだん盛り上がって、
ラストに他のメンバーが合流するところで
ぐっときて、なぜか胸が熱くなる感じが
大好きで、懐かしくなってしまったのだけど、
これだけ娘と踊っていたら(いっしょに、と強要)
「ブンバボーン」もだんだん好きになってきて、
やっぱり合流のところでぐっときている。



そして終わってしまったいいとも…
についてはまた今度…