イヤイヤ期


今夜、絵本をたくさん読んだあとに
歯磨きをしようとしたら、
まだ本を読む、というので、
「この1冊で終わりね」
を繰り返して、それでもまた次の絵本を
持ってくる、そんな娘だった。


「絶対これで最後ね! 読んだら歯磨きね!」
と言って読んだあとは、本を持ってきても
さすがに読まなかった。
「さっき最後ねって言ったでしょ」
「歯磨き終わってから読もう」
と言い含めていたら、今度は一人で
読み遊びを始めた。
私が読んで積み上げた絵本20冊ほどを
全部一人で読み上げた。


ダッフルさんと、その横で話した。
このマイペースさは誰に似たのか

「俺だろう」
とダッフルさん。
「モチコはイライラするかもしれないけど、
自分は何となく気持ちがわかるから、
つい飲み込んじゃう」
ということも言っていた。
まあ、私もマイペースなのだが…


そしてダッフルさんは、そういう感じだから
しつけっていつから意識したらいいのか
迷う、とも言っていた。
私は先日、娘の激しいイヤイヤ(水族館の日)の後
娘が昼寝中、自分も泣きたい気持ちを押さえて
録りためていた「すくすく子育て」の
「イヤイヤ期」特集の回(何度かやっている)を
まとめ見した(すごく参考になったし共感した)ので、
そのとき見たことを思い出して話した。


「まさにこの間テレビで見たけど、
このイヤイヤの時期にはしつけはとりあえず
考えないようにするのもアリらしいよ。
例えば、何がなんでも食事の前に
おもちゃを片付けなさい!とやらなくても、
ご飯食べたら一緒に片付けよう〜でもいいみたい…」


と話したところでハッとした。
ダッフルさんも、ゆっくり頷いていた。
まさに私は「何がなんでもお母さん」になっていた…
理解したようでいて、わかってないことが
たくさんあるんだなあと思った。


それから、しばらく絵本を読み続ける娘を
そのままにして過ごした。
「いつも思うが、この時の集中力はすごいよな」
「本がすごく好きなんだね」
「まあ、俺たちも好きだしな…」
という会話を交わした。


それからしばらくして、やっと歯磨きをして
無事に眠った。だいぶ夜更かしだったけど。


それだけだが、覚えておきたくて書いた。



娘は一時期、かこさとしさんの「からすシリーズ」に
はまりまくっていた。
とくに、麺類好きのためか「からすのそばやさん」は
一人で熟読しまくり、私も毎日5回以上読んだ。
この絵本には、みんなが好きな麺料理や、
かこさん考案の面白い麺料理がたくさんたくさん
登場するが、その名前をほぼすべて記憶して
しまっているほど。
(もりそば…かけそば…とろろそばおおもり…
てんぷらそば…ちからそば…)



今日みたいに、そんな情熱を
離れたとこれからしみじみ眺めるような
そんな親でありたい。



写真は娘の絵。
最近、筆で描くのがお気に入り。
顔を描いたあと、自分の絵にはっとして
「てんぐ…!」
と叫んでいた。
下は、完成した絵。