ままごと



話はあちこち前後するが、去年のクリスマス。
実家方面のサンタさんから、
ままごと用のセットが送られる。
サンタさんに希望を出したのは私だが…


ドアノブにかけられた靴下の下
(入らなかった)に
プレゼントを見つけた娘は大喜びだった。
(段ボールだったけど…)


ままごとっていつぐらいから楽しいのか
よくわからなかったけど、
娘はすごく楽しそうに遊んでいるので
良かったなあと思う。
今はキッズテントの中に入れて遊んでいる。
娘の家に訪問して、ご飯を作ってもらう、
という設定。手土産は絵本で、中で読む。



このままごとセット、当たり前かもしれないが
初めて見たときは、まな板がオーブンの天板にも
なったり、蓋がちゃんとフライパンにも鍋にも
両方使えたりという柔軟さにグッときた。
そういうのって嬉しくなる。
付属のにんじん、パンはマジックテープ式で、
包丁で切るときのザクッという感触が癖になる。
小さい頃、私も好きだった。
娘は切り方を半日でマスターして、
延々と切り続けていた。



私は変なところで時々あまのじゃくになり、
「子どもには木のおもちゃ」
という志向があまり好きではなく、
どんなおもちゃも子どもは楽しく遊べるし、
大人が決めつけるべきじゃないのではと
何だか意地を張っていた。
木のおもちゃもいいけど、拘る必要はないと
思っていた。
ダッフルさんも同じだったらしいけど、
このままごとセットが届いてから、
「やっぱり、木っていいよね! っていうのがわかった」
と、共感してエヘヘと言い合った。


やっぱり、手がかかってるというか、
ちゃんと一手間必要、という感じが
何だか「人」を感じてホッとする。
それまでは、
「木のぬくもり」
ってよく聞く言葉も、決まり文句みたいに
聞こえて、うーんと思っていたけれど、
ぬくもりって木の質感のことだけじゃないんだ、
と今さら何となく感じた次第…。


とにかく、大人の私たちが何だかすごく
ホッとして居心地がいいおもちゃだった。
丈夫なのもいい。


かといって、子どもには絶対これ、という
こだわりも持ちたくない。
チープでおしゃれじゃないおもちゃも好きだ。


写真は、娘がテントでご馳走してくれた
「たまごいりちゅるちゅる」。
(娘は麺類をすべてちゅるちゅると呼ぶ)
おいしくいただいた。ごちそうさん
(「ごちそうさん」のことも書かなくては!)

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休みの間一緒にいた父親の仕事が始まり、
少しさみしそうな娘。
今日は、1人で完成できたパズルを
私に見せにきたので、
「すごい! お父さん帰ってきたら、
あーちゃん1人でできたよって教えようね」
と言ったら、パズルを持ったまま玄関に行き、
しばらくダッフルさんの帰りを待っていた…