救われる

生理前の時期は、頭の回転がものすごくにぶくなるから、
あまりよけいなことをせず、シンプルにいればいいのに、
そのくせなぜかいろいろやりたい、やらなくちゃと焦る日々でもある。
昨日はなぜか、焦りながらいつもより品数の多い晩ご飯を作った。


今日は、プリンを作ってみた。
卵と牛乳と砂糖だけで簡単に作れるレシピがあったので。
しかし、やはりボーッとしていたのか、コンロの火に
別の小鍋が近づきすぎていたのに気づかず、柄のゴム部分が燃えて、
鍋の表面も焦がしてしまった。
嫌なにおいと後片付け、そして火事の怖い時期の認識の甘さに、
ものすごくへこみそうに。
(今思うと小さなことだが、理想的なものに出会った!と喜んでいた
ゴム手袋が、溶けたゴムを拭き取るときに真っ黒になってしまい
それにもしょんぼりした。近所のスーパーに売ってる普通のゴム手袋なのに…)


おやつの時間に、出す前に少し味見してみたら、砂糖を控えめにしたところ
かなり控えめで、ショック。
ほとんどただの「卵と牛乳・加熱後冷やし固め物」としか呼べないもの
(ほのかに微かに砂糖味)
をおずおずと娘と食べたら、意外にも
「おいしい! あまーい」
とニコニコ何度も言って、なんと完食してくれた。
心の氷が溶けた。


助けられているのはいつも自分のほうだと、
こうして救われるたびに思う。

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風呂上がりに娘の髪の毛を乾かしたあと、いつも小さいブラシで髪をとかす。
そのブラシをいつもの場所から取ってくるのが娘の仕事なのだが、
今日は他のものにまぎれて見つからなかったらしく
「なーい」
と言って諦めていた。
そのまま私も忘れて少しして、まぎれていたブラシを娘が見つけた。
さっきのことを思い出したのか、ブラシを持ちながら
「なーい」
と言っていたので、
「そうだね~さっきなかったね~」
と声をかけたら、
「でも、あった!」
と言い、ブラシを高く掲げた。
「でも」
って言葉初めて使った!!どこで習ったか。


人生初の「でも」にしては、なかなか前向きでいい「でも」だったと思う。

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そんな娘に、キッズテントを買ってあげたい。
文不相応な家にも関わらず、本気で検討中なのがすごい。
どこに置くか(置けるか)の候補すらピンと来ない。
置くところはない。


実家の姉がくれた塗り絵ノート。
(これもフライングタイガーコペンハーゲンとのこと)
娘が楽しそうに塗っている。
この絵は
「もーもーたん」(おすもうさん)
と言いながら塗っていた。
姉にそのことを報告し、絵の写真を送ったら、
「確かにジャパニーズ・レスラーって感じだね」
と返事が来た。



娘は相撲をとるのが好き。
「どすこーい」
と四股を踏み、
「のこったー」
と突進してきて、
「どてー」
と倒れて勝手に負けてくれる。