ベベン

寒い毎日。
私のアルパカ靴下を履いてみている娘。



心も体も1日家に引きこもりたい気持ちでいっぱいだったけれど、
こんなに晴れちゃってたらな…と思っていつものように公園へ。
広いとはいえ毎日のように同じ公園に行っているので、娘も少し飽きてきたのか、
メジャーな遊具では遊ばず、人里離れて丘に登ったり、木の実を集めたり、
裏っぽい?遊びをするようになった。

同年代の子が好きじゃない。近づくと嫌がって泣くようになってしまった。
いつも相手のお母さんに謝られてしまい恐縮する。
私もついトラブルを避けたくて、娘より他の子どもを
理不尽に優先させてしまうことが度々あって、嫌なイメージになってしまったのかも。
自分の保身や、楽するために娘を使ってはいけない。
このへんも、自分と娘を切り離して考えられていないからだと思う。
娘は自由に好きなだけ自分で遊びたい時期。
焦らずにいようと思う。



秋になり、晴れると空が高くて、見とれるような青空の下で遊べるようになった。
娘は飛行機が好き。
小さーく見えている飛行機でも、すぐに見つけて
「ちょーち!(ひこうき)」
と指差して教えてくれる。
「しろいね!」
と言ったり。
確かに青空を飛ぶ小さい飛行機は透き通るような白さ。


浮かんでいる雲は何だかとぼけた感じにきれいで、
まさに山村暮鳥の詩「くも」のとおり。
ベベンさんがこの詩に曲をつけて「にほんごであそぼ」の中で歌っている。
ベベンさんのおかげでこの詩のことを知った。ありがたい。
大好きな詩。


公園の帰り道、天気のいい日は自転車を漕ぎ漕ぎ空を見ながら
この歌を歌う。
冒頭の
「おうい くもよ」
の「よ」と同時くらいにすかさず娘が
「ベベン!」
と言うのが、いつの間にか決まりになっている。

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すっかり寒くなった。
自分が冷え性だと思い出す。
でも冬はいい。最近はすっかり夕飯の献立で、毎日のように
具だくさんのスープやみそ汁、鍋などでお茶を濁しているが、
それでも何となく通用する感じがありがたい。
明日は今日の鍋の残りをラーメンにする。