おおきなかぶ

おおきなかぶ

おおきなかぶ

懐かしくて、最近娘に買ってあげた。
最初に読んだときはポカンとしていて、まだ早かったかなあと思ったけれど、
今は大好きな絵本になった。
毎日、何度も読んでいる。本棚にしまってもしまっても出ている。
自分で読むのも好きで、私が台所で食事のしたくや後片付けをしているとき、
隣の部屋から
「おおちい あぶ」
と、タイトルを厳かに読み上げる娘の声をきくと、何となく心が優しくなる。


おみそ汁やスープに入れたカブもよく食べてくれるようになった。
この間、食事中に突然歌い出したのだが、途中で歌詞の中に
「おおちい あぶ」
を取り入れ、手にはみそ汁の中のカブを持ち(手づかみ…)、高く掲げて何だかミュージカル調だった。


娘がこの本を自分で読んでいるのをきくと、本の内容とほとんど合っていて驚く。
まあ、繰り返しを楽しむ絵本だから覚えやすいのだと思うが、
それでも書いてある文章と同じようなことを言っていると、おおと思う。
小さいのに字が読める人(天才バカボンハジメちゃんみたいな)として
想像しながら見てると面白い。
子どもってよく聞いて、覚えているんだなあと思う。


この絵本は、私も小さい頃に母によく読んでもらった。
膝の上に私をのせて、
「うんとこしょ どっこいしょ」
の掛け声(カブを抜く)のところで、体を前後に揺すってくれるのが楽しかった。
この間、母が遊びにきてくれたとき、娘に読み聞かせながら同じように
やっているのを見てそれを思い出し、まるで自分の小さい頃の景色を覗き見に行ったようで
やたら気恥ずかしかった。
それから、私も同じようにして娘に読んでいる。
娘も真似するようになり、ひとりで読んでいるときも同じようにやっているが、
ボートを漕いでいる人に見えて面白い。


娘も将来、子どもを膝にのせてカブを抜くのかもしれない。




丸をたくさん描く

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娘の風邪、だいぶ良くなってきた。
午後、飛行場に飛行機を見に行ってきた。
あいにくの雨。晴れてる日にまた行きたい。
娘は展望デッキの階段を上りたかったのにダッフルさんに抱っこされてしまい、
大声で泣き出して、ビショビショの床にゆっくり尻をついて座ったので、
それをダッフルさんと私で、声にならない
「あー」
を発声して見つめた。そのひとときを思い出すと今でも何となくフッと笑える。
娘はその後、湿ったお尻で飛行機を見て、室内の階段を思う存分上ったり降りたりした。
考えたら、風邪なのになあ…


でも楽しそうだったし、私たちも楽しかったから良かった。



娘がブロックで作った「あおい おはな」。