しんみり涙

この間、娘と「おかあさんといっしょ」を見ていたとき、ふと
「来年の春から、もう今のメンバーでのおかあさんといっしょ
見られないかもしれない。そんな気がすごくする」
と感じたら、びっくりすることに、ホロリときた。
胸が熱くなった。
だいすけお兄さんもたくみお姉さんもよしお兄さんも、
もう何にも動じない、ベテランらしい頼もしさで
溢れている。
でもそうなったらさみしいなあと思う。
それくらい私はこの育児に明け暮れた2年弱を、
この人たちに支えられて励まされてきたのだ…


先日、ダッフルさんも
「いまテレビっていったらこの人たちくらいしか
まともに見てないからな」
と話していた。


そして、テレビを見ないという家庭以外なら、
きっと小さな子どものいるほとんどの家庭が
この番組に触れて親しんでいるだろうと想像して
しみじみした。
たくさんのお母さんたちが、私と同じ気持ちに
なるだろう。それはすごいことだと思う。
でも、歴代のお兄さんお姉さんたちもきっと同じように
惜しまれつつ交代していったのだと思うと、
何となく学校を卒業してまた入学するときのような、
終わりと始まりの切り替えを連想させる。


今月の歌「カラスのかっくん」を歌う、二人の
声ののびやかさが好きだ。



そして、アンパンマンやなせたかしさんが
亡くなられた。
私が保育園のとき、最初の「アンパンマン」絵本を
好きでよく読んでいたのを思い出す。
そして娘へ子守歌にアンパンマンのテーマソングを歌って
感極まり、夜中に1人泣いたことも思い出す。
(あの頃は自分の子守歌に涙することが度々あった…)


そして娘は、まだアニメを見たことがないにもかかわらず
(最近、てんぐぼうやというのが登場する回を
初めて見せたが)
アンパンマンが大好きになり、「おっぱい」「ワンワン」、「バナナ」
に次いで話せるようになった言葉も「アンパン」。


きっと(全員ではないにしろ)日本中の子どもたちが
愛していて、子どもの市場にアンパンマンがなかったことを
想像しただけで卒倒する人も出るだろう。


出産するまでは、こだわりがまだあり、
将来家の中にアンパンマングッズがあるようになるとは思わなかった。
でも、娘が「アンパン」と言えるようになったのを喜び、
その喜んでる顔を見るのが自分も嬉しいと、
緩すぎる気持ちになることで自分も楽になれることを
教えてくれたのも、アンパンマンだった。


訃報を知った日、娘に
「あーちゃん、アンパンマン好き?」
ときいたら、
「あーちゃん アンパン きっ!(好き)
たーしゃん(お母さん) アンパン き!」
と言うので、
「お母さんもアンパンマン好きだよ~」
と答えた。
そのあとの
「み~んなアンパン き!」
という娘の言葉に、本当にそうだよなあ、と思って、
しんみりした。



そして今日発表された「笑っていいとも」が
来年で終わるというニュース…
これについては何も言えない…
私が娘と同じくらいだったときに始まった番組が終わるのだ。
今日の放送の動画を見たが、タモリの真摯な言葉に
心底しんみりした。
ダッフルさんからメールで知らされたあと、真っ先に姉にメールした。
「早くタモリ国民栄誉賞を!」
と、もう20年近く言い続けている姉妹の合言葉を
再度交わしあった。

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ごちそうさん」を楽しく見ている。
登場する食べ物は飯島奈美さんらしい。毎日ぜいたく。
朝の食卓やお弁当が映ったときには、思わず録画の
一時停止をして、しばし眺めてしまう。
正直、最近まで主人公に(子役の頃からでさえ)
心を寄り添うことができなかったが…
いまはとてもいとおしい。
出てくる人もみんな気持ちよくて大好き。
毎日見るとはそういうことだ…


昨日今日と出ていた加藤あいさんが素晴らしかった。
すごく気持ちよくて、素敵な演技。
こんなに上手な女優さんになって…と上からの感想…
求められたことをちゃんとやるって、当たり前だけど
すごいことだよなあ。
爽やかな風のような回で、これからがまた楽しみになった。



長くなったが、要するに、秋のテレビ考であった。