外でお昼ご飯



朝から雨で、私も変わらず不調で、
ああ今日はどんな1日になってしまうんだろうと
ふわふわした午前中を過ごしていたら、雨が止んで光が差してきたので、
「よし!」
と思って、お弁当を作って外で食べることにした。
お弁当といっても、昨夜の炊き込みご飯をおにぎりにしたものと、
野菜とチーズの入ったオムレツのみ。
時間がなくてものすごく急いで作ったのでこれだけのお弁当。


自転車で近所の公園に2人で出かけて、ベンチで食べた。
娘はやはり喜んで、食事よりは遊びたいみたいで
基本走り回り、たまにベンチに帰ってきておにぎりをかじっていた。
結局オムレツはまったく食べなかったので、おにぎりだけのお昼ご飯。
それでも、いつもよりよく食べていた。
私の分まで食べていた。



食後娘は遊具についている小さなロッククライミングをやりたがる。
でもまだうまくできない。私が支えながら登ろうとしていたら、
遊具の雨を拭いていた設備係のおじさんが来て、
「ほら、足はこっち、次は手をこっち」
と教えてくれ、娘を上まで登らせてくれた。
娘は無言で登り終った後、おじさんを見て口がへの字になったので
「あ!」
と思ったら、案の定大泣きした。
その後、おじさんに飴をもらっていた。


夕方、別の公園に行ったら、1歳2か月の男の子に
頭を撫でられ、小突かれ、最後は握手していた。
終始びびって、母の太ももにしがみついていた。
人見知り。まあ母も人見知りだから不思議じゃない。
そういう生活をしている。


でも家に帰って1日を振り返るときに
「おじさんに飴をもらったね〜」
「お友達と握手したね〜」
と言ったら、
「ね〜! どうじょ(どうぞ)ね〜!」
「ね〜! くしゅ(握手)ね〜!」
と、しぐさを再現していた。
嬉しかったみたいだった。

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「色」にはまっている娘。
今日も外を歩いていて、道で見かける「赤」に反応していた。
すれ違う人々の赤い傘や服や鞄を指さして
「あか!」
と大声出すので、ちょっと気まずかった。


絵本を見ても、絵を指さして私に色を言ってもらうのが好き。
ストーリーに関係なく
「しろ!」
だいだい
「みどりね」
など言うので、なかなか忙しい。
頭の体操にはなる。

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娘は、だるま・てんぐに引き続き「鬼」が好きになった。
先日紹介した『でるでるでるぞ』という絵本に出てくるおにがきっかけ。
図書館で「おにがしまのとらがり」という紙芝居があって、
紙芝居はまだ借りようと思っていなかったのに、娘からダッフルさんの手に渡って
知らない間に借りていた。
でも私も大興奮してしまうくらい、すごく素敵な紙芝居だった。
お話ものどかでとてもいいけれど、とくに絵が最高に素晴らしい。
仲倉眉子さんという方の作品で、教育画劇から昭和59年に出ている。
とらのパンツが古くなってしまったので、とらがりに出かけたおにたちは、
賢いとらに「この島のとらは、昼間はちょうちょなんだ」と騙されて、
ちょうちょを追いかけ続けることになってしまうというお話。
(あげは蝶はとらみたいな黄色と黒の縞模様だから信じてしまった。)



写真は、おにたちが会議を開いている絵。
(ネット上で画像が見つからず、載せてしまいすみません)
ほのぼのするとはまさにこういうこと。


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この不調の時期、イライラしたり、余裕がなくなったり、
いつもに増してどんくさくなったり、要領が極端に悪くなったりする。
でもなんだか頑張ってしまう。そういう時期。


夕飯を食べているとき、娘の箸の進みが悪く(箸は使えないが)、
なんだかしょんぼりイライラしてしまった。
そしてふと、私が自分の箸を落としてしまった。
それを拾ったら、また手が滑ってもう一度落としてしまった。
箸を拭おうと布巾に手を伸ばしたら、お皿をひっくり返しそうになってしまった。
「あ!もうだめだ!お母さん今日はだめなんだ!
 頑張るのはやめようね! てきとうに楽しくしようね!」
と、ハッと思い当り、言葉にしたら、娘は不思議そうに、なんだか楽しそうな顔になった。
その後からは、娘が食べなくても気にせず、
娘が発する言葉の補足・復唱(これが延々と続く)も楽しくできた。
ダメなときの自分をあきらめることもとても大切だと思った。


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スピッツの新しいアルバム「小さな生き物」をやっと今日初めて聴けた。
肌寒くなってきたこともあり、ものすごくキュンとした。
この下腹のあたりが寒くなってキュンとする感じ、小さい頃や学生の頃を
すごく思い出す。この秋から冬にかけての時期特有の切なさ。


冬、夕飯前にコンビニで肉まんを買ったときによくなった。
寒い時期は、いつも心は夕方にある気がする。
それから、子どもを産んでから、気持ちが夕方っぽくなったのは
今日が初めてだという気が何となくする。