キドキド


今日は雨ということもあり、やはり思い切って
非日常の世界に繰り出した。
2人で、ボーネルンドの室内遊び場「キドキド」へ行ってみた。


支度に手間取って、乗りたかった電車に乗り遅れた。
ホームで10分待つのが惜しくてイライラした。
でも、娘と並んでベンチに座って、次に来る電車が何色か言い合ったり、
来た電車の色を大声で叫んだり(娘)、子供用のキシリトールタブレット
少しずつかじったりしていたら、楽しいひとときになった。
10分なんて本当になんてことないのに、価値観はたやすく変わる。
同じ人間なのに不思議だ。
いつも、ベンチに座っているときの自分でいたい。



キドキドは、とても楽しかった。
娘は前半、まだ場所見知りをしていてクールな感じで遊んでいたが、
私のほうが先に汗だくになっているほどはしゃいでいた。
遊びながら写真を撮りまくった。
通常料金は、最初の30分が600円で、10分延長するごとに100円が加算される。
11時ごろについて、お昼ご飯は家で食べる予定だったので、余裕で30分しかいないと
思っていたのだが、案の定延長した・・・。
子どもの集中力は短いから、30分でも長いだろうと思ったのだけれど、
実際使ってみてわかった。エンジンがノリノリにかかるのが後半10分からだということを・・・。
特別にリンゴジュースを飲ませて落ちつかせたが、やはり帰り際は大泣きだった。
遊びきれないほどたくさん楽しい遊具やおもちゃがあるので、
今度は余裕をもって行ってみたい。



ボールプールも、エアキャッスルという大きなトランポリンみたいなものも、
みんな大人が一緒に楽しめるものばかりなのでいいと思う。
そして大きなもの以外はすべて販売している商品だというのも心躍る。
踊るけどなかなか買うことはできない。


2ヶ月後には、2歳の誕生日。
プレゼントのことを考えるのが楽しい。
実際は大げさなものは買わないと思うけれど・・・。



キドキドのままごとコーナーで、おもちゃの包丁でフルーツを切る遊びをした。
夕飯のしたくのとき、私が2つに切ったピーマンを渡して、木のバターナイフで
切る真似をさせたら喜んでいた。

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お母さんたちは毎日たくさんびっくりしていたんだなあとわかる。
子どもの成長に、いつもひょんなところで気づかされて、ハッとする。
たとえば、まだ字は読めないけれど、何度も読んでいる絵本は、
その文の「音」や「流れ」をすでにとてもよく覚えている! とか。
『おひさま あはは』は、娘が自分で読むのが好きな絵本。
「おひさまが あはは」などの、「あはは」の部分はもちろん、
最後のほうの「あれ……」「どうしたの」というところも、はっきり言っている。


持っている絵本はまだわかるが、今図書館で借りてきていて、何度か読んだ
とよたかずひこさんの『とうふさんがね・・』という絵本も、
ほとんどすべてのページをなんとなく発音している。
「おっちゃんもおいで〜」

「ひややっこ」
と言っていたときはなんとなく笑った・・・。


そのうち、もっときちんと記憶して、私が読み間違えたり、少し飛ばしたりして読むと
指摘されたりするんだろうな・・・と思ったりする。



とはいえ、話せる言葉の発音はまだまだ不完全。
とくに、単語の最初の文字が「あ行」になってしまうことが多い。
(「こっち」は「おっち」。「だるま」は「あんま」。)
でも、自分が発した言葉が相手に伝わることがとても嬉しいし、とても重要なことだと
思っているらしい。1日に何度も何度も、そして毎日毎日同じことを言う。
そして私がそのことを繰り返して言い返すと、満足そうにうなずく。


こちらに余裕があるときはいいが、余裕がなかったり、その状況に全然合っていなくて
しかも発音があいまいな単語が出てくると、「?」となってしまう。
そしてその「?」の態度が大嫌いらしく、大立腹される。あわてる。
あてずっぽうにいろいろ言ってみてもことごとく違っていたりして、収拾がつかなくなる。
あとで「あ、あれだったのか!」と思って、いそいですり寄って言ってみたりする。
毎日サバイバル。
子どもは繰り返しが好きなんだなあと、本当に思い知らされる。


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お風呂で湯船に入り、出る直前に肩までつかって10秒(たまに20秒)数えて
出るのが日課なのだが、それを覚えたらしく、今日は
「あーちゃん、あーちゃん!」
と、お決まりの「私がやります」宣言をして、私と位置を入れ替えて
(数える人はその位置だと思っているらしい)
肩まで沈んで数を数えだしたのだが、
「にーい、ごぉーお、にーい、ごぉーお・・・」
と、2と5だけで10秒くらいを数えていた。


風呂上りには、クレヨンを2と5だけで数えていた。
何だかずっと見ていたい光景だった。