娘との日々と、いろいろな思いについていろいろ



娘1歳9カ月、毎日一緒に過ごしているということを先日書いた。
毎日いろんなことがあって、育児ノートには書き留めているけれど、
それでも追い付かない。
あー、こんなこともあったなあ・・・でも書き忘れたなあ・・・
そう思いながら毎日眠りについている。


娘、本当に男勝りな女の子。
体を動かして遊ぶのが好き。
私とは真逆・・・。
母曰く、私は床にどっかり胡坐をかいて座り、
そのまま手が届く範囲で遊ぶのが好きだったらしい。



相変わらず娘にべた惚れの私の父は、この間娘と遊びながら
「今がいちばん可愛い時期だ・・・」
とつぶやいていた。
いろんなことがわかってきて、コミュニケーションもとれて、
でもまだ言葉をたくさんは喋れないこの時期がいちばん可愛いものらしい。
喋り始めると、生意気なことも言うからね、と母も言っていた。


2歳、3歳、小学生になっても、その先も、きっとその時々ですごく可愛いとは
思うけれど、いちばんわかりやすい「可愛さ」を持っているのが今なのかもな、と思う。
そしてそれは、日々を一緒に過ごしていて、本当にそう思う。


福音館書店の絵本に必ずついている、大人の手と子供の手を重ねたマークを、
家にある絵本を持ち出して片っ端から探しながら
「ない!」
「ない!」
「あったー! ててー!」
と大声を出している娘、そして今度は絵本にバーコードがついてるかいないかを
確認し始める娘を見ていて、キュンとしながら、今という儚さを思う・・・。
すべすべのお尻も、細い腕も、オムツを変えるときやおならをした時の羞恥心のなさも、
今だけの可愛さ。もったいない!


娘は、いろいろこだわりを持つようになった。
クレヨンを買ってからお絵かきにはまっているが、書き終わって箱にしまうとき、
2段に分かれているところの、上の段にしかクレヨンをしまいたがらない。
上がいっぱいになったので、
「こっちに入れたら」
と下段を指さして教えても、一瞬下段に入れそうになってから
「こっち!」
と、やはり上段に入れたがる。でもいっぱい。
しかたないので、母(私)が、上段のクレヨンをいくつか下段に移して、事なきを得る。
しかもクレヨンはすべて逆さまにしまう。
さりげなく、クレヨンを渡すときに上向きに渡しても、すべて下向きに直して入れている。
そのこだわりがなんとなく面白い。
真顔で、当然のようにやっている。



記憶がしっかりしてきた。
今日は久しぶりに、自転車で少し離れた公園に行ってきた。
ついたとたん、
「とーたん! プー!」
(お父さんとシャボン玉をした!)
と言ったので驚いた。確かに、ダッフルさんと娘が2人でこの公園に行って、
シャボン玉をして遊んだと話していたことがあった。でもかなり前のことだ。
親も忘れていたことを娘が覚えていて、驚いた。
脳のシナプ―が発達している・・・(正しくはシナプスだが。しかもよくわからないが。)
しみじみする。



私の姉のことは「おねま」と言っている。
我が家で、私が小さいころから呼ばれていた姉の呼び名。
娘は、「おねま」と言いながら必ず頭に手をやる。
「おねま」と「あたま」を混同して覚えているらしい。

                                                                                                                                                                              • -


子育て中だが、幸運なことに映画「風立ちぬ」は、映画館で2回観た。
幸せだった。ありがたかった。
そして宮崎駿監督、引退・・・。そして今日は「紅の豚」を放送している・・・
いろいろなことを思うが、何も言えない。同時代に映画を観ることができたことが
ものすごいことだということを、いつかまたしみじみと思うのが今からわかる。


そして映画館で2回、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」予告編を見た。
胸がいっぱいになった。絶対に見に行こうと思う。今年は一生忘れられない年だなあ・・・


                                                                                                                                                                              • -


最近、「猫のしっぽ カエルの手 京都大原 ベニシアの手作り暮らし」という番組を
毎日のように見ている。(数年前のものを、Eテレで再放送中)
最初は、「素敵な暮らし」をしている人だ・・・という印象でしかなかったが、
そのうちにハマって見るようになった。
ガーデニングや、自然に寄り添った手作りの暮らし、私には本当にできない遠いこと。
でも何だか惹かれる。
思うに私は、長年日本に住んでいる外国人が話す日本語が好きなのだ。
高校生のときも、キョンキョンが出ていた深夜番組「ホーリーマウンテン」で、
駒ヶ岳かどこかにツリーハウスを作って生活しているアメリカ人を訪ねた回を、
ビデオで何度も繰り返し見ていたことがある。その話し方がすごく好きだった。
イントネーションが違っているけど、それがかえって心地いい。不思議だけど。
ベニシアさんの話す日本語も、心地いい。なんだか懐かしいような、切ない気持ちになるから
寝る前に聞くとリラックスできる。もちろん、その丁寧な生活のひとつひとつにも心が落ち着く。
音楽も素敵なものばかり。いつも曲名を知りたくなる。
たまに「かもめ食堂」の音楽も流れる。


今度、映画が公開されるらしい。これも観たい。

                                                                                                                                                                              • -


たくさんのことを書きたかった、胸いっぱいの夏の思い出のひとつ。
今年の「おかあさんといっしょ」の夏休みスペシャルはとても面白かった。
はてなたんていしゃ」に私も就職したい。
いろいろ語りたいが、とりあえず娘はこれを見て、「おすもうさん」が大好きに。
「もーもーたん」と言って四股を踏んでいる。
9月場所が楽しみだ。


私は個人的に、風鈴作りとパン作りをしに行っただいすけお兄さんとたくみお姉さんが
デートしているカップルみたいですごく好きだった。胸をいっぱいにしながら見た。



にほんごであそぼ」のべベンさんが大好きになった。
私があんまりに「べベンさん素敵」「べベンさんかっこいい」と言っているので、
娘が覚えて、べベンさんが出てくると
「べベン」
と言うようになった。クレヨンでべベンさんの絵を描かされることもしょっちゅう。
ただし娘、神田山陽さんが出ても、豊竹咲甫大夫さんが出ても
「べベン」
と言ってしまう。


べベンさんが出ると、
「べベン、くっく」(べベンさん、靴を履いている)
「べベン、ぼう」(べベンさん、帽子をかぶっている)
と言って教えてくれる。

                                                                                                                                                                              • -


今朝、家の外でニャーニャーとしきりに声がするので窓を開けたら、
すぐそこに、ものすごく小さい子猫が歩いていて、倒れそうに可愛かった。
塀にジャンプして飛び乗ろうとしていたけれど、全然届かなくて、そのうち塀に体をくっつけて
うずくまってしまったので、お母さんとはぐれてしまったのかと思ってハラハラした。
こういうときどうすれば・・・子猫はどうやって育てるのか・・・
オロオロしながらパソコンを起動して調べようとしたら(現代っ子・・・)、
気付いたら子猫はいなくなっていた。
そしてしばらくしたら、お母さん猫と一緒に塀の上を歩いているのを見てホッとした。
子猫は3匹いた。娘と一緒にパジャマのまま外に出て見に行った。


しばらくしてから、窓のすぐ外で子猫におっぱいをあげている姿も見られて嬉しかった。
でも嬉しすぎて写真を撮っていたら、威嚇された後、移動してしまった。
反省した。本当にすまないことをした。はしゃぎすぎた。
私も、授乳中に写真は撮られたくない。
でも、いい朝だった。



娘の汗臭い頭のにおいを嗅ぐのが好き。
もう夏が終わるのだな。