「こどものとも0.1.2」と安齋さんについて


この間は、テレビを(というかEテレを)熱く語りすぎて、
力尽きてしまった。
今日は絵本の話。


絵本についての娘の反応は日々どんどん変わっていくから、
今どんなふうに楽しんでいるのかを書いておきたいなあと思う。


家にある絵本は、誰かからいただいたものもあるけれど、
ほとんど私が選んだものなので、偏りもあると思う。
なので、今定期購読している「こどものとも0.1.2」は、
毎回違った雰囲気の絵本が届くので楽しみ。
しかも、それを娘がどんなふうに受け止めるのかを見るのも
なんだか新鮮でうれしい。


昨年の11月号から、今まで5冊届いた。
そのそれぞれについて。


2012年11月号
ぱぴぷぺぽ
だいちゃんが
「おててを たたこう ぱんぱんぱん」
というところで娘も手を叩くようになってうれしかった絵本。
最近は、冒頭のだいちゃんがただ座ってるページですでに手を叩く。
それからだいちゃんがご飯を食べているところを見て、小さく
「ま・・・」
と言ったりする(マンマのことかな?)。
ちょっとずつだいちゃんに寄り添っていく絵本。これからも楽しみ。
裏表紙の、お母さんがだいちゃんを抱っこしている絵がとても好き。


2012年12月号
ふわふわぐーぐー
毛糸で作った猫やねずみが登場する絵本。
最初の、丸い毛糸玉から、ページをめくって猫の頭が出てくるところが
娘のお気に入り。「わぁ〜」という艶っぽい声で喜ぶ。
写真絵本(これもそう言うのかな?)はふだん無意識にあんまり手を伸ばさないから
新鮮だった。
ねずみが逃げる場面の「チュチュチュチュチュチュチュ」というところが
読んでいて楽しい。


2013年1月号
わんニャン
ダッフルさんが好きな絵本。
この絵本いいなあ、好きだなあ、と言って熱く語ってくれた。
最初、娘の反応は薄かったのだけれど、ダッフルさんはこればかり読んでいた。
最近は、じーっと見るようになってきた。
犬と猫が舌を出して「わんべー」「ニャンベー」というところで、
娘も一緒に舌を出す。
最後に犬と猫が「ふふふ」「フフフ」と笑う場面にくると、娘も一緒に
「へへへへへ」と笑っている。幸せな気持ちになって読み終わる。



2013年2月号
おててをつなごう
おじいちゃんと犬が登場するところが娘のお気に入り。
犬が大好きな娘は、それを見て
「アーワンワン! アーワンワン!」
と声を裏返らせて大声を出す。
(毎回ワンワンの前にアーをつけるのはなんでだろう?私がそうしてるのか?)
裏表紙にも犬がいることをしっかり覚えていて、すごい勢いで本をひっくり返して
教えてくれる。
そしておじいちゃんの絵を指さして、「じいじだよ」と教えていたら、
わかっているのかいないのか、娘も指さすようになった。
主人公の子どもを娘ということにして、
「これが、あーちゃん。これがじいじ」
と教えていたら、どこかで混同してしまって、じいじと言われると自分を指さすように
なってしまった今日この頃。最近は「ばあば」でも自分を指さす。
西巻茅子さんの絵が懐かしい気持ちにさせられてとてもいい。
登場する人々の服装もぐっとくる。



2013年2月号
ひよこさん
娘は葉っぱが好きで、外に出て木を見ると大声で「ハッパ!」と言う。
お雛様を飾っても、人形は見ずに、その横に飾ってある桜と橘の木を見て
「ハッパ!」と言っているばかり。葉っぱ狂。
この絵本も、ものすごく愛らしいひよこさんが出てくるのに、途中で登場する
葉っぱのほうに興味があり、ものすごい勢いで指さして「ハッパ!」。
ページをめくるたびに「ハッパ!」。
どれだけ早く言えるか、みたいになっている。
ページをめくると、葉っぱを探すのに必死になっている感じが伝わる。
今のところ、娘にとっては「ウォーリーを探せ」みたいな絵本らしい。
でもなぜか、ひよこさんのお母さんが登場する場面では、葉っぱは無視して
お母さんを指さす。私もこのお母さんの絵が大好き。
とてもとてもきれいであたたかい絵の絵本。
林明子さんが征矢清さんの編集で作られた絵本に、「はじめてのキャンプ」というのが
あるが、小さい頃それが大好きで、図書館で何度も借りていたことを思い出した。
そうかー、そうだったのかーとしみじみした。



このぐらいの対象年齢の子向けの絵本は、どうしても内容が似たり寄ったりに
なりがちみたいで、動物が出てくる絵本はみんな同じような動物だし(子どもが知っている
動物というとどうしてもそうなるのだと思う)、テーマもかぶってるものが多いけど、
それをいろんな作家さんの絵や文で偏りなく楽しめるのが定期購読のいいところだなあと思う。
そして新しい作品を読むのは、次の名作の誕生を目の当たりにするような気がして少し興奮する。
これからも楽しんでいきたい。


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またテレビの話になるが・・・
この間のスタジオパークのゲストが安齋肇さんだというので、録画して夜に見た。
本当に魅力的な人だなあ・・・とつくづく思った。
どうしてこんなに人当たりがいいのだろうかと思う。今年還暦なんて信じられない。
安齋さんは、過保護だったというお母さんの話をしていた。
喘息で体が弱かった安齋さんが外で遊ぶのに、よくついてきたらしい。
あるときは、野球をしていて安齋さんが打つ番になったら、
「代打、お母さん!」
と言って、バッターボックスに立ったらしい。三振だったらしい。
そしてあるときは、かくれんぼで隠れている安齋さんの横に立って、
「ここには隠れてないよ」
と周りに教えてくれていたらしい・・・。
なんて素敵なお母さんだろうと思った。
安齋さんは魚の骨を全部取ってもらっていたから、ある日友達の家で魚が出てきて
骨があってびっくりしたらしい。なんて食べにくいんだろうと思ったとのこと。
「だからこんな風に育ってしまった」
と言っていたが、だからこんな風に人に愛される大人になったんだなあと思った。
誰かにじゅうぶん愛されると、人に愛されるような人物になるんだなあ、ということが
とてもよくわかった。


それにしても、みうらじゅんと大ゲンカしている写真はすごかった。
「ケンカは50過ぎてからじゃないと」
と言っていたが、本当にすごかった・・・何となくいいものを見たなあと思った。
素敵な50代だなあ。親と同じ世代とはとても思えなかった。
BSプレミアムで「笑う洋楽展」というすごく面白そうな番組をやっていたそうだ。
見たかった。