幸せの名前

今日はいい天気だったが、娘がぐずって嫌がったため
外に出られなかった。
インドア派のため、いつもはへっちゃらなのに、
出ようと思ってうまくいかないと、
図書館の本返さなくちゃいけないのにとか、
せっかく暖かいから病院行くの今日が良かったかもとか、
こんなに外に出ないで、発育に悪いのだろうかとか、
思い通りに行かない、身二つの我よ・・・とか、
急にいろいろ思ってしゅんとなる。


そのままぐずって、口をあけて寝てしまった娘を
ひざの上に抱いて、録りためていた「名曲アルバム」を
いろいろ見ていたら、心が落ち着いた。
この番組は、音楽や、その曲や作曲家のエピソードを楽しむのと一緒に、
旅行のガイドブックを見ているような気分になれるのがいい。


毎日は娘と一緒にある。何も焦ることも、悪いこともない。


理想通りにならないでイライラしたり、細かく考えすぎたりしないこと、
それとちゃんとしっかりやることはやる、ということを両立させるのは
難しいことだ。
自分の上機嫌を保ちながらなら尚更。


昨日の夜、寝かしつけで娘におっぱいを吸わせていたら、
飲みすぎたのか、ふとしたひょうしに大量にお乳を吐いた。
娘は吐いたらすっきりケロッとしていたが、
反省して落ち込んでしまった。
でも、ダッフルさんがまだ寝室に引き上げないで一緒にいてくれ、
暗い部屋の中で「モヤモヤさまーず」の録画したのを
小さい音で見せてくれて、二人で声を押し殺して笑っていたら
いつの間にか元気が出ていた。
上機嫌は、こういうところからやってくる。
本当に感謝だ。

                                                                                                                        • -


ダッフルさんへの感謝で思い出したが、娘のお七夜のこと。
私はまだ入院中だったのだが、ダッフルさんから来たメールを見ると、
届けたばかりの娘の名前を、墨と筆で書いたものの
写真が添付してあった。
いつもはこういうイベント事にあまり乗り気じゃないのに、
1人で100円ショップに行って、半紙と墨と筆と下敷きと、
一式を買って書いたらしい。
思いがけなくて、泣くほど嬉しかったので、
産後のホルモン変化も手伝って1人で号泣したのだった。
いい思い出だ。

                                                                                                                        • -


そんなダッフルさんは、育児奮闘中。
平日は遅くて娘の寝顔ばかりしか見られない。
だから休日にがんばっている。
昨日は、とてもうれしそうに
「新しい抱っこの仕方を編み出した。
 こうやって抱くと、利き手が自由になるんだ」
と教えに来てくれた。
ゆっくり毎日お父さんになる。
私もゆっくり、お母さんになろう。

                                                                                                                        • -


娘はもにゃもにゃお喋りするようになった。
小さい声で
「アグァー」
と言ったりする。
私の口の動きをじっと観察しているので、口をはっきりあけて
娘の名前を繰り返し言ってあげたら、半笑いで面白そうに
「ホウー」
と言っていた。母の張り切りに感心してくれたかもしれない。


服やガーゼのハンカチを上手につかんで振り回すようにもなった。
自分の手をじっと見る、ハンドリガードという行為らしきものも
なんとなく見られるように。この行為がすごく見たかったので、
もう少し期待している。楽しみ。
私も赤ちゃんのときやっていたらしい。

                                                                                                                      • -


友人Rに彼氏ができた。
とてもうれしそうに、誕生日プレゼントを悩んでいた。
付き合ったばかりの恋人への、最初の誕生日プレゼントを
考えるって、人生でもかなり上位に入る幸せなひとときではないだろうか。
天にも上る気持ちだろう。よかったなあ。