長い秋の書き物

日々

腹が順調に大きくなっている。
たまにお風呂に入るときに鏡で自分の体を見て
ギョッとするときがある。
でも、人間が１人入っているのか・・・と思うと、
それにしては小さいな、とも思う。


お腹の中で丸まっていて、足がだるかったり
肩が凝ったりしないのかな、と思って
「違和感があったら手足を思いっきりのばしてもいいよ！」
と話しかけたりした。
赤ちゃんはそういうことないか。


胎動は非常に力強く、ゴリゴリとした感触がある。
すりこ木状。けっこうストレッチ感があって気持ちいい。
元気いっぱいでいてほしい。

                                                                                                                        • -

久々に、前の前の会社の人々と会う。
背番号３０番女史、タコライス女史、お母さん女史と。
夜、会社の近くで待ち合わせしたら、久しぶりすぎて面食らった。
超オフィス街で、こんなとこで私働いてたんだ・・・と思った。
歩いている人々もみんな綺麗な格好をしていて、
そしてみんな厚着、もう冬物を着ていた。どうしてだろう。
先取りなんだろうか。


待ち合わせ場所に、ゼロの子女史も来てくれて、
少し立ち話。私の仕事を引き継いでから、ずっと担当してくれて、
無事現在まで続けてくれたみたいで本当によかった。
しんどかったと思うのに・・・。
相変わらず、声がとてもきれいだった。元気そうでホッとした。
「部署が若返りをはかってて、若い子ばっかり入ってきて
　大変ですよ〜！！」
と言っていた。
最近、別の仕事を担当するようになって、何卒女史が新しく
引き継ぐことになったという。時代は変わっていくのだな・・・。
でもみんな元気そうで、お仕事を続けていて感慨深かった。


久しぶりに会った三人と、楽しくおいしく食事をする。
「会えてよかった〜。」
「本当におめでとう！」
「お母さんになるなんて信じられないね！」
という言葉を何度も言ってもらってうれしかった。


背番号３０番女史は、心を込めて
「本当に・・・おめでとう！」
と繰り返していて、お母さん女史に
「なんか・・・おばさんになったんじゃない？」
と言われていた・・・。

確かに、以前会社にいたころとみんな何か違う。
あの頃、何度も何度も飲みに行ったりお茶したりしたけど、
そのときのテンションとは違うものになってきている。
（あのときのテンションがすっぽ抜けてたというのもあるが）
違う場所で暮らしているというのもあるけど、やっぱりそれぞれ
時間を過ごして、いろんな経験をして、違う人と接して、
変わってきたように思う。共通の話題が仕事や職場のこと
ではなくなったということも大きいかもしれないけれど。
平たく言うと、みんな年をとった・・・ということかもしれない。


仕事内容が変わったり、プライベートでいろいろあったり、
みんな何かと大変だけど、体に気をつけてまた元気で会いたい。
・・・と、こんなことを考えることすら年をとったということ・・・。

お腹を触ってもらってとても嬉しかった。
もっと、会社の人たちの近況をいろいろきけば良かったなと後悔。
ダッフルさん（元同じ会社にいたので）が楽しみに待っていた
らしいので、がっかりさせた。


お母さん女史に、産後里帰りしたのかときいたところ、


「私ね、半年実家にいた！もちろん！
　あのね、最低２ヶ月は実家にいたほうがいいよ！
　超ラクだから！！」


と言っていた。成人しているお子さんがいるとは思えないくらい、
やはり誰よりも若いお母さん女史であった。
なんとなくテンションが、ローラに似ている。


デザートに食べた白玉あずきが極上のおいしさ。
甘いものがむしょうに食べたいので、うれしかった。
今度うちでも作りたい。思い出しただけでお腹がなる。

                                                                                                                        • -

前の会社のヒートアップ女史とも食事をした。
先方の仕事帰りに待ち合わせをしたが、残業になったらしく、
大変そうだった。
前に行った肉々しいお店で、今度はなんとステーキ！



とってもおいしかったが、妊婦が食べるものではないよ！
しかも選んだのがバターソース！
検診前日なら尚のこと！


いろいろな話をした。


肉を食べるというので、出かける前に近くの大きい公園の
周りをぐるぐる３週くらい歩いた。
食べるために歩くって、なんとなく無常を感じるなあと思った・・・。
しかし、会ってすぐにヒートアップ女史に
「あ！やっぱり顔のラインが丸くなった！」
と言われて、ギャフンであった。


ヒートアップ女史は、３人きょうだいだが、そのうちお姉さん
のみお子さんがいるとのこと。その甥っ子が
「僕もいとこが欲しい」
と言っているらしい。
考えてみたら、兄弟姉妹に子どもがいないと、「いとこ」という
ものは存在しないんだなあと、今更だがあらためて思った。


甘いものがとんでもなく食べたくて困るという話をする。
さつまいもを食べたらどうか、と言ってくれる。
茹でたりふかしたりするより、焼き芋にしたほうがおいしい、
ネットで調べたら作り方いろいろ載っている、と教えてもらう。
なるほど。

                                                                                                                        • -


こうして人と会ってしゃべると、不思議な感じがする。
仕事をしている間は、毎日誰かと普通に喋っていたけれど、
仕事を辞めてからは、人と会うときの自分と、家にいるときの自分と、
違う自分が存在しているような感じ。
それから妊娠してから、人と話すとき饒舌になった気がする。
人が恋しいのだろうか？　でも後でどっと疲れたりもするから不思議。

                                                                                                                        • -

うれしいお届け物がきて、感謝。
かわいい絵本と手作りＣＤ、お手紙もくれた。
ほんわかする。
やっと、今の家に引っ越してから５年越しで、
自分の部屋に本棚を設置したので、さっそくその本棚に絵本を
並べる。満足した。
ＣＤをかけながら、清々しく窓の掃除をした。
やっと家中の窓を掃除して、カーテンを洗えた。
（と書くとすごく大きな家みたいだが、一軒家ですらない・・・）
とんでもないことになっていた。
まだちょっと隅っこがとんでもない。

                                                                                                                        • -


美容院に行って、髪を切った。
お腹が大きいので、さすがに大好きなシャンプーと
トリートメント、マッサージも、苦しかった。もう限界だった。
もうたぶん、長期来れないからということで髪をけっこう切った。
久々に前髪を切ったが、過去に何度か前髪を短くしたときに
すべからく「やめれば良かった。こうなるのに」という思いを
今回もまた切ってから噛み締めた。
私は前髪を短くしてはならないのだよ。未来の自分へ。


ハローウィンとのことで、お菓子をもらえて嬉しかった。
甘いもの狂。