妊婦食べる、妊婦しゃべる

怒涛の9月が終わって、会社を退職し、
いよいよ産前の生活に入った。
予定日は年末だが、それまであっという間の気もする。
妊娠8ヶ月に入った。お腹はどんどんでかくなる。
お腹にスイカがくっついている。


9月はいろいろあった。
私にしては珍しく、人と接する予定が多く、
(普通の人なら当たり前のスケジュールなのかも知れないが)
そのせいかなんとなく気ぜわしかったが、楽しかった。
忘れないように書かなければならないと思う。

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退職前ということで、送別会のほかにも派遣の仲間と
食事をしに行くことが多かった。


ヒートアップ女史とは、ひき肉というより肉の細かい塊を
寄せ集めたような、ずっしりしたおいしいハンバーグを食べに行った。
ずっしりぎっしりしていておいしかった。
ヒートアップ女史の甥っ子姪っ子の話や、学生時代にどれだけ
ゲームをしたか(明け方までとか普通だというような)話をした。
ヒートアップ女史は今年に入ってからのお付き合いだったが、
いろいろなことを助けてもらった。
実際に彼女の家を見たことはないが、家を片付けるのが苦痛だ、
とても散らかっている、という話をできる人なのでホッとできた。
(ホッとしてはいけない。しかし前の会社には結構いたのに、
今の会社にはあまりいなかったので、とても頼もしかった)
この夜、テレビで『ルパン三世 ルパンVS複製人間』を見た。
胎教にいいとは思えなかったが、意外と釘付けになりすべて見通した。


コジコジ女史とは、アジアン料理を食べに行った。
2人ともタイ料理が好きなので、おいしく食べた。
エビトーストというものを初めて食べたのだが、あまりのうまさに
悶絶した。また食べたいと思う。
21時くらいかなあと思って別れて帰ったら、23時過ぎていて
びっくりした。ちょっと腰が痛いなあと思ったがまさか。
よく喋ったなあと思う。
コジコジ女史には本当に本当にお世話になった。
7月には彼女の結婚式にも呼んでもらい、マタニティーのドレス
で参列した。感動した。

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■MとRと吉祥寺

この2人と何度も遊びに行った吉祥寺へ。
子どもが産まれたら、しばらく行けなくなるだろうと思う。
いつも行くYuccaというカフェでランチ。
Mの旦那さんの家族の話をきく。
いろいろな家族がいるなあと思う。
おいしい小松菜とハムのオムレツを食べた。
たくさん話す。


武蔵野八幡宮でお参りして安産を祈願し、
あの緑の天井で涼しい風のシャワーを浴びた。

そしてさんざん歩いて、カレル・チャペックでさんざん甘いものを
食べる。甘いものを食べたくてたまらなかったので嬉しかった。
2人とも私のお腹の大きさになかなか慣れないようだった。
ふとした拍子に何度か
「お腹大きい・・・」
と改めて感心された。2人ともお腹を触ってくれた。
暑くて疲れたが、1日中3人でたくさんしゃべり、帰りはとても
すっきりした気分に。やはりしゃべることは大事だと思う。
2人とも出産経験はないので、出産に関する悩みや不安は
話してもピンと来てもらえないのだけれど、そういう仲間と
話すこともとても重要だと思った。重要というか、
ホッとすることもたくさんある。
妊娠している間に、2人にはなるべくたくさん会いたい。


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■カレー記念日

退職前にぜひ食べたいと思っていたもの。
それは、会社の入っているビルの中の喫茶店のカレーセット。
これが好きで、多いときは週1で必ず食べていたほど。
(本当はもっと食べたかったが、週に1回という自分のルールを
設けていた)
飲み物はアイスかホットのコーヒーのみと決まっているらしく、
妊娠してからは足が遠のいていたが、もう食べられなくなると思い、
ちょうどダッフルさんと一緒に昼休みを過ごせるチャンスがあったので
「いまだ!」
という感じでいそいそと出かけた。
おいしいし、しんみりした。
もうこうしてダッフルさんとお昼を食べることもないのだなあという気持ち。
しかしダッフルさんはお腹が空いていたのでそわそわして、
私が写真を撮っている間もそわそわして、食べ終わってからも、
食べ足りなかったらしく(いつもの大盛りにしてくれるおばさんが休みだった)
そわそわして、食べ終わった後もトイレに行きたいらしく
そわそわして、早めに帰っていった。
しかし、良い思い出になった。良い昼休みだった。


長くなるので、とりあえず今日はここまで。

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最近、数ヶ月前に買った湯川潮音さんの「紫陽花の庭」を
よく聴いている。とくに「朝の賛歌」が好きで、これを聴くと
「朝っていいよなあ」と思う。
朝が来るからやってこられた。朝があるから大丈夫と思える。
同じ意味で、真心ブラザースによる「0655」のオープニング曲「朝が来た!」
ボブ・マーリーの「Soul Captives」をカバーしたもの。
 日本語詞は佐藤雅彦氏。)
もとても好きだ。朝はとても苦手だったが、朝が来るからこそ
大丈夫と思えることは、この世の大きな支えの1つでもある。


ついでに書くと、この「朝が来た!」は、私のつわり期を大きな力で
バックアップしてくれた大事な曲。
これに限らず、「0655」のいろいろな歌や、犬・猫のコーナーは
つわり期の朝の楽しみ、心の支えだったが(それが終わるまで横に
なってから起きるという猶予時間だったから)、そのせいか、
今でもそれを見るとつわり時期を思い出して心なしか少し胃がもたれる。
つわり期の記憶の根は深い。


今日は湯川潮音さんの「さよならの扉」を聴きながら、歌いながら
テンポに合わせてお腹をポンポン叩いていたら、お腹の子どもが
よく動いていた。さよならの歌だが、軽快な明るい曲。
そして急に聴きたくなって奥田民生のライブアルバムを聴いたら、
お腹の子どもが大暴れだった。私も好きな曲がたくさん聴けて
改めてじーんとした。良い時間を過ごせた。