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きょうの猫村さん 5

きょうの猫村さん 5


父の誕生日プレゼントに、猫の写真集を買いに本屋さんに
行ったら、猫村さんの最新刊が出ていることに気づいた。
猫村さんの発売も知らないなんて、なんと文化からかけ離れて
生活していることだろう・・・。


その本屋では父へのプレゼントの本が見つからなかったので、
別の本屋に行ったら、今度は猫村さんが見つからなかった。
レジのかわいい女性に
「マガジンハウスから出ている、ね、猫村さんという漫画の
最新のありますか?」
と尋ねたら、走ってとって来てくれて、しかも
表紙をこちらに掲げながら走って来たのでジーンとした。


たまにしか出ない漫画なので、本当に最近出たものなのか、
もう持っているものなのか自信がなかったので、きいたら
それも調べてくれて、3月に出たばかりだとわかった。


そういえば、私が本屋でバイトしていたときも、
漫画についてはこの質問がダントツに多かったなあ・・・と
思い出した。みんな心配そうにきいてきてかわいかった。


そして久々の新刊。
本当に感激して読んだ。
やっぱり、私の人生には猫村さんが必要だ!
涙を流して読む。


母も猫村さんの読者。猫村さんのことを「猫村ねこ」と
フルネームで呼ぶ。
実家に帰ったついでに読ませた。
途中うとうとしながら全部読んでいた。

「いまどこ読んでる?」
ときいたら、


「村田家政婦猫村ねこっ!
 ぼっちゃんにもらったピンクのエプロン
 気合こめてぼっちゃんに会いに行けるまで
 お勤めがんばるんでヨロシク!!」


と、今読んでいるコマのセリフを読み上げてくれたので笑った。


母は、
「本当に、猫村ねこって不思議だよね・・・。
 どうして猫なんだろう。よく思いつくよね・・・」
と言っていた。
本当にそうだと思う。