貝がらを耳に当てると

友人Mの結婚祝いに、Mには内緒でRと2人休日に集まって作った写真集を、
この間ついに手渡した。
私が結婚するときも、2人が内緒で写真集を作ってくれた。
それをもらったときは、まったく知らなかったので本当にびっくりして、
心が飛び出るかと思うくらい嬉しかった。
Mも喜んでくれて、本当に良かった。
家についてから、飼い猫と写真集を一緒に写した写真を送ってくれたりした。


その日、MとかわりばんこになってRの写真を撮ったら、
また奇跡の写真になった。
Rは、カメラを向けると恥ずかしがって動いたり、
動いてなくても瞬きしてしまってすごい顔になったり、
とにかく奇跡の写真がよく撮れる被写体だ。


Mと、
「Rのときの写真集はさ、こういう奇跡の写真を集めて1ページ全部それにしよう」

「うん、たぶん3ページは作れると思う」


と話す。


M、おしあわせに。


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熊本のおばあちゃんから送られてきた大量のゴーヤを、
大量に分けてもらう。しかも1つ1つがどでかい。
1週間くらい毎日、何かしらでゴーヤを食べた。
チャンプルーはもちろん、炒め物、和え物、いろいろ作って
飽きなかった。


ネットで知った、ゴーヤのおいしい食べ方(薄切りにして茹で、
しょうゆ、ごま油、砂糖、酢、鷹の爪などとまぜて、かつおぶし
をたっぷりかけて冷やす)を母に教える。
私が実家に帰ったとき、母がさっそく作っていたが、


「いまいちだった・・・」


と言っているので、食べてみるとおいしい。
「おいしいじゃん。」
と言ったら、


「私、それほどゴーヤ好きなじゃいんだよね・・・」


と言っていて衝撃を受けた。
熊本のおばあちゃんも、一緒に住んでいる母の弟も、
ゴーヤをそれほど好きじゃないという。


「なんで育ててるんだろうね!」
と、一緒にいた姉と笑いながら大声を出す。
まあでも、私がたくさんもらえるからいいか。本当においしいゴーヤ。


そして待望の栗も届いた。
1週間に2回栗ご飯。あと1回分ある。
本当に幸せ。今年も甘いほくほくの栗だった。
ありがとうおばあちゃん。


最近見れる日は毎回見ている「美味しんぼ」再放送を
見ながら栗の皮むきをするとはかどる。



ダッフルさんは「美味しんぼ」にとても詳しく、
今日見た回の話をすると、
「それはあれだろ」
と、ストーリーをまるで見たように説明してくれて驚く。
しかも何か1つのセリフを完璧にスラッと口にしたりする。
この「今日の美味しんぼについて」という1日の終わりの
会話がとても好きだ。和む。

エンディングテーマを全部歌えるようになった。
懐かしい。いい歌だ。


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『貝がらと海の音』を読みかえす。
フーちゃんの書いた「かに」という習字を、とても褒めるところが
大好きだ。のびやかで力強くて、力あまってすこしやぶれかかってもいる。
庄野さん夫婦が「いい字だなあ」と褒める。
ここがとても好き。
今日で1年。
庄野さんの本をとってもとっても好きだとあらためて思う。
そして、そういう本があることを、本当に幸せに思う。