行きて帰りし8月の記録

■花火大会
 近所の川原での花火大会に、今年もダッフルさんと行く。
 昨年はダッフルさんのお友達(男性2人)も来てくれて、
 お弁当を作って、シートに4人で座って見た。
 その後家に泊まってくれて、お酒を飲んでお喋りしたのだった。
 人見知りの私には、緊張の一夜であった。
 だから昨年に比べれば、とても気楽な今年の夜。
 張り切ってお弁当を作って、ひざ掛けとクッションでくつろいで、
 ワインを飲みながらのんびり眺めた。
 からあげ、茶豆、卵焼き、らっきょ入りディップと野菜スティック、
 ドンタコス、そしていろんなお酒・・・。
 また来年も見たい。
 毎年、暗くなるのを待っている時間がいちばん好きだ。

 
 



■母、帰る
 熊本へ夏休みに1週間帰っていた母を迎えに、父・姉・私と
 3人、羽田空港へ集まった。
 お茶をしながらおしゃべりして、母を待つひととき。
 入った喫茶店で父にごちそうしてもらったアイスコーヒーの
 コースターが電飾でビカビカ光っていて驚いた。
 ゲートから出てきたとき、きっとこんな感じだろうね、
 「よっ」
 って片手あげて出てくるだろうね、と父と言い合う。
 予想に反して、おとなしそうに出てきた母。
 一緒に帰った。山の中に1週間いたので、京急に乗ったときは
 別世界で、現実に戻った、と母。写真をその場で見せてくれる。


■結婚する
 急にMに召集されて、十代のときから行きつけのもんじゃ屋に
 Rと2人会社帰りに集まる。
 そしてなんと、Mの結婚します報告!
 前からいつか結婚する感じだったので、
 「おー! おめでとう!」
 と普通に言ったのだが、2分後ぐらいにじわじわびっくりして、
 実感しだしたらなんとなく震えがきた。
 えー!? 結婚!? Mが!?
 その後何度もびっくりしてしまう。不思議。
 そしてとんでもなく嬉しかった。
 そうか、友達が結婚するって、こんなにも嬉しいことなのか。
 ビールを飲んで、よっぱらって同じことを何度も言ってしまう。
 その後、Mの家に寄って、よくRと泊まりに行った部屋に行く。
 リフォームされてて新しくなっていた。
 Mの父母にも会って、おめでとうございますと言う。
 「ぜんぜんめでたくないよ!」
 とMの父。 いろいろ楽しかったら、傘を忘れてきた。
 Mはもう、入籍を済ませて旦那さんと新居に引っ越している。
 本当におめでとう。


■勉強とタイ料理
 会社帰りに、派遣会社のパソコン教室みたいなのに行く。
 眠くなりながら受ける。一緒に受けたひよこ女史あらためコジコジ女史と、
 帰りにタイ料理屋に行って辛いものをたらふく食べる。
 コジコジ女史の故郷の話をきくのは好きだ。
 犬嫌いで、なついてきた野良犬を麻袋に入れて遠くに放しに行ったりしていた
 おじいちゃんがいるのだが、1匹の野良犬をひょんなことから飼い始め、
 いまでは溺愛している、という話。とてもよい話だ。
 青パパイヤのサラダがとても辛かった。ユニコーンの話をする。
 パソコン教室が始まる前、我慢できなくて2人でかじったさつまいもパンの
 味が忘れられない。 


■幸せの人
 平日、仕事帰りに渋谷へ。
 ひさしぶりに会う友人と、食事をした。
 「彼氏ができました!」
 の嬉しい報告で、終始その話。本当に幸せそうで、こちらも幸せになる。
 最近周りがめでたいなあ、と思う。
 まだ付き合って20日だそうで、なんてこと! と思う。
 本当に、最高に、フワフワとした時期だ。楽しい時期だ。
 この時期は何をしてもぼーっとしてしまった気がする。
 そして何をしても最高に楽しい時期だ。
 ダッフルさんと知り合ったばかりの頃を思い出す。
 ずっと仲良く、幸せでいて欲しい。良い話をたくさん聞いた。
 お店から出て、渋谷駅の前で1時間以上立ち話。
 暑いけど、楽しい。
 友人は、彼と朝まで立ち話したりするそうだ。


■楽しがる人
 ダッフルさんと1日だけ重なった夏休みに、2人で麻布十番祭りに出かける。
 お目当ての、全国の名産品が並ぶコーナーで歩き回って楽しむ。
 ダッフルさんは、小笠原のラム酒を飲んでご満悦であった。
 おいしいマグロのカマ焼きや、最高の牛タンを味わう。
 次の日も、楽しかったと何度も言っていて心があたたかくなる。
 暗闇坂を一緒に見れてよかった。
 ダッフルさんは、近くのツタヤに涼みに入ったら、2冊本を買っていた。
 すぐに買いたい本を見つけてすぐに買えるダッフルさんがうらやましい。
 とても目のチカチカしそうなカバーをかけられていた。
 そしてなんだかしらないけど、ポニーがいて、頭をなでることができたのも良かった。
 

 



■韓国土産
 お盆が明けて、久しぶりにエレクトーンのレッスン。
 先生の家に行ったら、韓国に家族旅行したとのことで、お土産に
 化粧水のしみ込んだパックをいただく。
 韓国は美容ブームだ、とのこと。
 結婚式の前依頼、パックをしたことがない。
 ありがたく使わせていただこう。3種類もらって、1種類は母に
 おすそ分けしてみた。母は私より顔に張りがある。
 エレクトーンの先生は、韓国楽しかった、と言っていた。
 エステもして、送迎してもらえてとても安かった、とのこと。
 先生の海外旅行の話をきくと、いつも行きたくなる。
 サンフランシスコの話をきいたときも、行きたくなった。


■ヤクルト阪神
 ダッフルさんと、念願の野球観戦へ。
 前もってチケットを買ってくれていて、2人で楽しみにしていた。
 体調思わしくなかったが、ハイテンションで見る。
 神宮球場って本当に好きだ。
 花火も上がって、夏休みの雰囲気満点。
 とても混んでいた。
 ホワイトセルに興味津々だった。
 そしてなんとなく好きな阪神マートン、攻守ともに大活躍。
 ダッフルさんは阪神ファンなので、笑顔。
 前にも1回阪神戦を一緒に見に行ったが、そのときも大勝していた気がする。
 そういう人なのかもしれないなあ・・・。

 早めに行って、買って行ったハンバーガーを食べながら試合開始を
 待つ。とても気持ちが良かった。


 



■姉の部屋
 初めて、姉の部屋に行く。
 姉が1人暮らしをはじめてから、何度も引越しをした歴代の部屋も含めて、
 私が訪れるのは初めてである。なんでそうなったかよくわからない。
 今の家は、暮らし始めて1年少しくらいだそうだ。
 今最高に我が家が散らかっているので、姉の家がまぶしく見えた。
 きれいにしてあった。物がたくさんあるのにきれいにしているとはこれいかに。
 お昼ごはんに、ハヤシライスとスープをごちそうしてくれた。
 おいしいベーグル屋さんにも連れて行ってもらう。
 コーヒーもおいしかった。豆からひいてくれた。
 それから2人でちひろ美術館にも行って、楽しいひと時。


 姉といろいろ話す。唯一の姉妹なので、こういう時間を大切にしたい。
 母が来年、定年退職したあとに何をプレゼントしようかと言い合った。
 いらなくなった器やお皿をたくさんもらって帰る。


 「血が繋がってないかもしれない」
 と、片付いた姉の部屋を見て何度もそう思ったが、
 ダッフルさんに今日の写真を見せたら、姉と私の横顔がそっくりだと言われる。
 もう何も言い訳ができなくなった。


 



■ダッフルさんが掃除
 私が夕ご飯を作っている間、ダッフルさんが片付けをしてくれた。
 お酒の瓶を片付けていて、その中の青色のガラスの瓶(ジンの瓶)を、
 1回家の中のごみ置き場に置きに行ったあと、
 「これはきれいな瓶だから、とっておこうか」
 とやっぱり戻ってきた姿を見て癒された。
 

 なすとトマトとベーコンのパスタ。おくらとなめこの和え物。
 金曜に実家に帰り、熊本のおばあちゃんが育てた野菜を
 ずっしりもらって返ってきた。冷蔵庫には、ぎっしり野菜。
 何にも買い物しなくても、夕ご飯が作れた夜であった。

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川本喜八郎さんが亡くなった。
 報せをきいたつい2日前くらいまで、ふと見たくなって連日、
 川本さんがトルンカのもとで修行した時代を振り返るためにチェコ
 旅したドキュメンタリー(NHK)のビデオを見ていたので、驚いた。
 ご冥福を心からお祈りします。

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明日からも暑い夏。
父が、テンちゃん(大好きな野良猫)の写真を送ってくれた。
テンちゃんとテンちゃんの仲間たちに、10年も前からご飯をあげている人と
立ち話をして、いろいろお話をきいたという。
テンちゃんの目が、良くなりますように。涼しくなったら治るかな。
今年の夏は、しっかり夏だった。
それでもみんな、大晦日には「あっという間だった」と思うのかな。