ホムサ

ムーミン谷の仲間たち (講談社青い鳥文庫)

ムーミン谷の仲間たち (講談社青い鳥文庫)


もうすぐクリスマスということで、
本棚(というか本置き場)から数冊取り出してきたが、
その1冊が上記の本。
ムーミンのお話の中でも、とても好きな本。


スナフキン、ホムサ、フィリフヨンカ、へムレンさん、
ニンニ、ニョロニョロ、スニフ、はい虫・・・という
ムーミン一家のまわりにいる仲間たちを、
それぞれ主人公にしたお話たち。

ムーミントロールの話も出てくるが、
しかもそれはあの名作「世界でいちばんさいごのりゅう」だ。


それぞれのお話が本当にちゃんと1つ1つのもので、
妙な気持ちにさせられるのに、心が強くゆすぶられる。


この不思議で、でもこちらにとても近い物語を、
やはり毎年この時期に読みたい。
とくに「もみの木」。
クリスマスをちゃんと思い出すことができる。


今年読んで、深く心に残ったのは、ムーミンパパとニョロニョロのお話。
見たことのない感じたことのない電気を帯びた白い生き物たちと、
行ったことのない広い水平線から水平線への旅や水面を、
読んでいる間に間違いなく身近に感じていた。
そんな時間をくれたように思うから不思議だ。


  ムーミンパパは、もういちどじぶんにもどって、じぶん自身の
  意見をもったのです。そうしたら家にかえりたくなったのでした。



ちなみに、この本に出てくるホムサの挿絵を見ていたら、
だんだんダッフルさんによく似ているように見えてきて、
そっと
「ホムサ・・・」
「ホムサに似ている・・・」
と呼びかけてみたりした。
「なんだホムサって・・・」
とダッフルさんが言っていたので、本を見せると、
黙っていた。


今週末、結婚1周年を迎える!
結婚式記念日は2月だが、入籍は12月にしたため。
今年は「1年って早いなあ」とは思わない。
結婚式の1日を思い出すと、なんとなく懐かしく、
すごく前のことに思えるから。
1年が間違いなく、1年の長さで経った、という気がする。