柳につばめは あなたに私

引き続き、結婚式までの日記。


入籍日の次の日の日曜日、最寄の駅前で歳末の福引会と、
マグロの解体ショーが行われていたので、ダッフルさんと出かけた。
築地からきたおじさんが、とても楽しそうにさばいていて(息子さんも手伝っていて
楽しそうだった)、ほほえましかった。客足も上々。
「来年もやろうかな」
と言っていて、かわいらしかった。
マグロをさばいている姿など、なかなか見られるわけではないと思うので、
それが最寄の駅でというのは、なんとなく不思議だった。
そして、なんとなく「年末だなあ」「もうすぐお正月だなあ」という
高揚感が生まれてわくわくした。


解体の後は、切り身の即売会。
天然もののマグロ(もちろん大トロ・中トロ・赤身いろいろ揃っている)のサクが
1000円くらいから買えるので、みんな並んで待っていた。私たちも並んだ。
並んでいる間、ここにいる人たちみーんな、ここいらへんに住んでいる人たちなんだな、
こうやって一つのところに並んでいると、ここに引っ越してきて、ここに住んでいるんだなって
実感がわくなあ、と思っていた。
仕事に行く前に駅で電車を待っているときとか、普段のスーパーやコンビニや本屋などで
すれ違う人々と、同じはずなのに、このときはじめて実感した。
少し親しくなった気がしてうれしかった。
やっぱりこういう町内会や自治体や商店街のイベントって、大切なんだと思ったのであった。



1500円で手に入れた中トロ2さく、めっちゃくちゃにおいしかった。
(盛り付けがガサツだが。)
来年も食べられたらいいねと、2人で心から言い合うのであった。


ちなみに福引もチャレンジした。
なんとなくダッフルさんは当たりを引くんじゃないかと思って、
2枚あった福引券を2枚ともダッフルさんに委ねてみた。


すると見事に特別賞(駅前の居酒屋で2000円ご馳走券)を当てていた。
鐘をならされるダッフルさん。
「当たる男」。なんとなく面白かった。でかしたと思った。



■12月23日


クリスマス直前のお休みの日。
私たちはせっせと招待状の封詰めに明け暮れるのであった。
招待状は、式場で選んで作成してもらったもの。
とてもシンプルなものを選んだ。
切手は慶弔用のもの。
以前から、切手はどんなものにしようかな〜と思っていたのだが、
やっぱり慶弔用で落ち着いた。一般的におすすめします、と式場の人に
言われたことと、やっぱり結婚のことにしか使わないだろうなあということから。
封書は90円切手になった。80円より90円切手のほうがかわいいと思ったので嬉しかった。


もくもくと流れ作業で封詰めする。
ダッフルさんのほうが手際がいい。
一生懸命確認した宛名と住所を見ながら、来てくれる人の顔を思い浮かべる。
こういうふうに準備した時間も、いい思い出だねと言い合ったことが
いい思い出だ。




■2008クリスマスイブ


ビーフシチューを作った。
ダッフルさんの帰りが遅かったが、ビーフシチューとフランスパンと
スモークサーモンでなんとなくクリスマス風に。
ダッフルさんもチーズを買ってきてくれて、ワインを飲んでみた。


忙しくても、なんとなくでもいいからこういうふうにすれば
思い出なんて刻めるものだ。


ちなみにクリスマスプレゼントは、
私からダッフルさん → ポメラ(携帯メモライター)
ダッフルさんから私 → 携帯電話(壊れたから)


どちらもクリスマスからだいぶ経ってから購入。
来年こそは、当日に送りあいたいものだが、これもまたよし。



両方の父母へクリスマスプレゼントにハンカチとカードをあげた。