目をつぶって
日曜日にダッフルさんと久しぶりに図書館に行った。
それぞれ分かれて書架を物色していたのだが、
私がなかなか読みたい本を見つけられず煮詰まってしまった。
椅子に腰掛けて本を読んでいたダッフルさんのところに行って、
「なにか面白い本教えて」
と言ってみたら、
「じゃあ目をつぶって、指差した本をとる」
というアイディアを出してくれた。
ダッフルさんもよく行うそうで、見本をみせてくれる。
喜んでやってみた。
というわけで今、ジョン万次郎についての小説を読んでいる。
なかなか面白い。
この日のこのひと時はとてもワクワクする良い時間だった。
そしてこういう風に自然に心がホッとして、よく踊っているような関係や瞬間を、
おじいちゃんとおばあちゃんになっても通わせていたいと思うのだった。