ヒマラヤ山系君が乗って居り、そうして私が乗っている。

第三阿房列車 (新潮文庫)

第三阿房列車 (新潮文庫)

結婚と、結婚式の準備がいよいよ進んできている。
あと3ヶ月というところになって、決めなければならないことたくさん。


当日は神社で挙式後、披露宴。
お色直しはせず、着物のみで過ごす予定である。
その着物を選ぶため、
11月初旬、ダッフルさんとレンタルのお店へ。
その後、母と姉に付き合ってもらいもう一度。
やっぱり決まらないのでもう一度姉と行く予定である。


母と姉とで訪れた際は、久しぶりに姉と会ったので
3人で食事をした。「東京純豆腐」で辛いスンドゥブ
涼しい日だったのであったまった。


3人でコーヒーショップで一休みして話す。
この女3人揃って話すのは、入籍前におそらく最後である。
不思議なものだ。
姉がウェルカムボードを作ってくれることになった。


今度会ったときに、姉の恋の話をゆっくりきくことになった。



上上司に、入籍日の予定と今後の報告を改めてした。
社長に報告してくれ、近くなったらまた総務と手続きが出来るよう
進めてくれたとのこと。
久しぶりに話したが、本当に私が入社してからいろんなことがあったと
急に思い出して、じーんとしてしまった。
不満も理不尽もたくさん感じて、はむかったり文句を言ったり
いろんなことをしてきた。今では口が裂けても言えないような啖呵もきった!
それでも雇ってくれていた上上司である。甘えさせてくれていたのだと思う。
結婚報告なんて不思議だけれど、今となっては感謝である。



先週末に、ダッフルさんと区役所にいって婚姻届をもらってきた。
結婚指輪も見に行った。
式場の担当者と、招待状の発注や、その他もろもろについて打ち合わせもした。
いろいろなことが近づいている。


この土曜日に、ダッフルさんと喫茶店で婚姻届を書いた。
家の近所の、私が好きな喫茶店
コーヒーと、ハムサンド、チョコレートケーキをつつきながら。

 

ダッフルさんが
「どっかでお茶でもしながら書こうよ」
と、ふと言ったセリフがとても好きで、本当にそうなった。
ダッフルさんは喫茶店で、とかお茶しながら、とかよく言う。
うまくいえないけれど、そういうなんとなく用向きにシンプルなところが気に入った。
本当に喫茶店でお茶をしながら書いた婚姻届。
コーヒーがとにかくおいしかった。ハムサンドも格別。

 

最初に名前を書き始めたダッフルさんが、
「なんか嫌な予感がする」
とつぶやいて、その数秒後に
「インクが出ない・・・」
と言って、席を立ちコンビニにペンを買いに行ってくれた。
ダッフルさんの苗字と氏名とで、インクの色が違う。


不思議な気持ちで自分の名前を書く。
ダッフルさんと同じ場所で役所に保管されるなんて、この世の不思議だ。
4年前の私に教えてあげたい。




その夜、実家へ帰る。
入籍前の最後の帰省になる。


父に婚姻届の証人欄に署名をお願いした。
書いているところの写真もおさめた。
父は「緊張する」と言っていたが、間違いなく書いてくれた。
母に「結婚します」と言っていた。


今日、帰る日の夜、母がお赤飯を炊いてくれた。
おかずもたくさん作ってくれた。
いかと里芋の煮物(里芋はおばあちゃんの育てたもの)。
冬瓜とベーコンと水菜のコンソメ煮。
のきんぴら。
いかの手作り塩辛。


いかをさばく母を写真におさめるが、速すぎてぶれてしまった。


 



結婚式に母方のおばあちゃんが来てくれる予定だったが、
やっぱりだめになってしまった。残念。


帰り際に、父と母と3人で写真を撮る。
なんとなく照れくさく、でも泣きたい気持ちもあり、泣きたくない気持ちも大きい。
こんな不思議な気持ちになったことはない。
とくにあらたまった言葉もなく、家を後にした。


3人の写真、父と母の写真、母と私の写真、父と私の写真。


モチコはお嫁に行くが、今までとちっとも変わらないのだと言えば変わらない。
変わるといえば、ものすごく変わる。違うところに行ってしまう。
その違いは、自分でつける位置によってぜんぜん違う。
つけるつけないも、自分で決まる。
その人のものさしで決まる。
本当に結婚って不思議なことだ。



家に帰って、ダッフルさんと母の作った料理を食べる。とてもおいしい。
2人で「エチカの鏡」を見る。
ダッフルさんが涙を流しているところを初めて見る。


ガキの使いを見終わって、キョンキョンが歌を歌う番組がはじまった。
ダッフルさんはすっかり夢の中。いびきをかいている。


キョンキョンが歌うから静かにして!」


とどなったら、だいぶ静かになった。
キョンキョンはかわいかった。髪形がとくにかわいかった。
見終わって、寝ているダッフルさんに
キョンキョンかわいかった?」
ときいたら、うん、と頷いていたので、見ていなかったのに! と思い
「どこらへんが?」
ときいたら
「なんか・・・もにょもにょしていた・・・」
と言っていた。
たしかに髪型はそんなかんじだった。



たしかにね。
と思って、そのまま寝かせておいた。
私の生涯の旦那さんになる人である。



※もう1つ日記を書きました↓