カプセル

お釈迦さまの誕生日。


朝からみんなで忙しく働く。
窓の外はどしゃぶりの雨。強い風。


残業して、終電だから帰ろう、といって、同じグループの
社員4人で一緒に帰る。毎日おんなじ。
今日同じように外に出たら、何卒女史が


「なんか、こうやって最後4人で歩いてるの楽しいね!」


と言っていてかわいかった。
思い出だね、と言って話す。


夜、1時前に帰宅。
雨は降っていなかった。
帰りの電車の中で、「貝がらと海の音」11章。
もうすぐ終わる。
私が庄野さんと出合った最初の本。
読み返すと、本当にぐっとくる。本当にすばらしい。
美しい絵を鑑賞しているような気もしてくる。
それから、ぐっときてところどころ泣きそうになる。


大学生のころと、今の自分の「読み方」は変わっただろうか。
きっと変わってるだろうな。
太り方だって、変わったものな。
夜中にひとりでお昼の残りのコンビニおにぎりを食べる私は
もう社会人5年目の女なのである!