黄色い木

初山滋―永遠のモダニスト (らんぷの本)

初山滋―永遠のモダニスト (らんぷの本)

本屋さんで見つけたとたんにうれしがって買ってしまった本。
初山滋の絵といえば、私にとっては「ききみみずきん」なのだけれど、
絵本のための絵以外の仕事についても詳しく載っていて良かった。
興奮する! とてもとてもきれいな仕事。
それから、「ユーモリストとしての仕事」のところで紹介されていた
マンガがすごく興味深かった!
胃袋が大きい「ペコ・ポンポン」という子どもとか、
何でも食べる「たべるトンちゃん」という豚の子のマンガなど、
とんでもなくシュールでおもしろかった。震えてしまった。
こんなにすばらしい絵描きが、日本にいるので嬉しい。
ちひろ美術館でひらかれているという展覧会にもぜひ行きたい。


それにしても、開催中の展覧会で行きたいものが多すぎて困る。
こういうのって、集中するものなんだよなあ。


昨日は、先輩女史の新婚家庭(賃貸だが一軒屋!三階建て!)
の家に女性7名でワイワイお邪魔して楽しかった。
インテリアがどれも素敵で、みんなでため息をつきながら
あちこち見て回った。

背番号30番女史の飼い犬も来て、みんなのアイドルだった。
人の家にきても堂々とくつろいでいてかわいかった。
生理になったとのことで、オムツをつけていた。
犬のオムツって、尻尾の穴があいてるのだということを知って
少し感動した。当たり前なのか。


結婚式の直後に誕生日だった先輩女史に、遅くなったプレゼントとして
みんなでケーキを買っていって、ロウソクをたててお祝いした。
旦那さんがお茶を入れてくれて、みんなでリラックスして過ごした。


今日は、1人で家の水まわりを掃除したりゲームをして過ごすなど
地味にまとめた1日だった。
全日本の野球などをダッフルさんと見て、熱くなった。


夕方暗くなってから、晩ご飯の買い物に行ったとき、
見事にきれいないちょう並木を歩いて、「今こそ」と思って、
すぐに「いちょう並木のセレナーデ」を聴いた。良かった。
この曲は、紅葉している木にすごく似合う。
というより紅葉している街路樹に似合う。街中が似合う。
すごくぴったりして良かった。欅の木や桜にも合っていた。


なんとなく、とてもおいしいチョコレートとおいしいコーヒーを飲んだときに似てた。
あと、この料理にこのお酒がすごく合う! というときの瞬間に似ていた。
食べ物と飲み物の関係と、景色と音楽の関係って似ているなと
考えながら歩いていたら、スーパーに着いた。



「いちょう並木のセレナーデ」の中でいちばん好きな歌詞。
美しい景色と、人の気持ちと、時間のこと。
ここを聴くと、いつも気持ちがぐっと深くなる。



晴海埠頭を船が出てゆくと 君はずっと眺めていたよ
そして過ぎて行く日々を ふみしめて僕らはゆく