ブラウンのだんな

パディントン街へ行く―パディントンの本〈8〉 (福音館文庫 物語)

パディントン街へ行く―パディントンの本〈8〉 (福音館文庫 物語)

今日はかなり落ち込んで帰ってきたが、ご飯を作って食べて
(もやしとニラと豚肉の炒め物、ごはん、ニラたまスープ)、
ダッフルさんとラジオ(ダッフルさんの好きな阪神戦)を聴きながら
脚気の検査(腰かけて、膝下のやわらかいところをパンチし、足がひとりでに飛び上がるかどうか)
をして遊んでいたら、ちょっと元気になった。


ところで上のパディントンを読み終わったが、本当にこころがあったかくなった。
いちばん好きだったところは、グルーバーさん(骨董屋をやっている、パディントンの友人の紳士)
の裏庭を、2人で力を合わせてパティオに改装するところ。
毎日少しずつ、石を敷いたり垣根を作ったりして働いたあと、
2人でお茶をするところがすごく良かった。この2人の友情が私は大好きで、とても勇気付けられる。
お互いがお互いを好きで、相手のことを思ってする行動が、自然とできている。
それが本当にいとしい。


この間から、小学校〜中学校の間に本が手垢だらけになるほど読んだ「赤毛のアン」を
読み返していても思ったけれど、パディントンのグルーバーさんしかり、
アンのマシュウ小父さんしかり、こういう「言わなくてもわかりかってお互いが同じ種類
だと認め合って、楽しく過ごせる、約束しなくても同じ時間を過ごすことができる」という
ことってすごく素敵だ。
どちらの物語にも、こういう同じ種類の空気を持つ「理解者」と、全然違う種類だけれど、でも
主人公を「愛してくれる人」が出てくるけれど、読んでいると「いろんな愛しかたがあるんだ」
っていうことを少し思う。


パディントン街へ行く」は、ほかにパディントンが寄付金を集めるためキャロルを
歌いながらいろんな家を訪問しているときに、派遣されてきた給仕と間違えられて
働かされる回も好きだった。
ここで料理を作っていたシェフのウラジミールが、待たされてばかりで怒りを我慢できなくなって


「ワタシ、ポーランド帰る」


と言って出て行ってしまうところが面白かった。
「えーーーーーー!?」
ってなっているパディントンの顔を想像したら、電車の中で吹き出しそうになった。


最後のお話もとても良かった。パディントンシリーズの中でも、クリスマスを
扱ったお話は特別好きだ。
イルミネーションを観に街に出かけたパディントンとブラウン家、バードさん、グルーバーさん一行が、
車に乗っているシーンがとてもとても良かった・・・!


最後のほうで、グルーバーさんがパディントンにしたさりげない行為を知ったら
本当に胸がキュンとなったよ! しかもそれに気づいてるのがバードさんだけ・・・なんて!!!
なんて心憎いんだろう。


幸せになれる本だ。
それにしても、パディントンを読んだことない人にとっては
何のこっちゃわからない日記になった。


もう1つ日記を書いてみた。↓