■同期の送別会について

5月の後半に、同期の送別会があった。
予定より早まった送別会で、準備も気持ちもあわただしいまま、
でも本当にいい、みんなの気持ちが1つになった送別会だった。
渋谷に一晩中。


床にすわってごろごろできるお店で、朝の3時まで残って
まったり過ごした。みんな帰りたくなかった。
猫顔上司が泣いていた。
みんななんとなくやさしくなっていた。


朝まで残ったメンバーは、ふと気づけば私と同期が入社したときに
部署にいたメンバーだった。これまでの時間を感じる。


店を出て、夜明けの渋谷をなんとなく歩いて、なんと明治神宮へ。
同期のこれからを祈願しにいく。
明治神宮の前にたどり着いたら、ちょうど門があけられた。
早朝の明治神宮は、私たちのほかに、ほとんど誰もいなかった。


みんなでおみくじなどひく。



同期の最後の退社のときに立ち会って、手紙を渡して抱き合ったこと。
みんなで朝まで飲んで喋ったこと。
同期にサプライズでケーキをあげたら泣いていたこと。
お店全体でお疲れ様と言ってあげられたこと。
朝の渋谷をみんなで歩いたこと。
みんな忘れられない。


たった1人の同期と、入社してからのこれまでを思い出すと、
本当にいろいろなことが思い出されて、何年も経った気になる。
一緒の日に面接受けたこと。待合室で会ったこと。
入社してからの毎日を一緒に過ごしたこと。
ケーキ屋さんで閉店まで話しまくったこと。
恋の話、仕事の話、これからの話。


泣き虫な私の肩をそっとたたいてくれたこと。
いちばんに気づいてくれたこと。


どんどんきれいになっていく同期がまぶしかった。



いちばん近くていちばん遠い。いちばん大切なのに、いちばん何にもできなかった。
家族みたいな感じだった。


みんなで歩いて帰るとき、自然とみんなが二人きりにしてくれて、
いつもみたいに所在無げな何気ない話の後で、これだけは言わなきゃと思ったこと、
「ごめんなさい」と「ありがとう」を言った。よかった。
同期のこれからが、楽しくて幸せでありますように。
私もがんばれますように。
一緒にいられたから頑張れた。これだけは胸を張って言える。
これから全然違う場所にいても、全然違う仕事をしていても、
一緒にスタートしたこの3年間は、2人をつないで、何かどっしりしたものを造ったって
いうこと、私は確かに信じている。


ありがとうありがとう。


その後何回か会って楽しくお喋りしたり旅行もしたけど、
同期の転職先も決まったけど、
2ヶ月経った今でも、しんみりして思い出したらちょっとさみしくて涙ぐむ。
やっと日記に書いた。ありがとう。


その一晩中出歩いた日、帰ってからケーキ屋に行ってケーキを3つ買って、
全部一人で食べましたとさ。