年の瀬2016


今年も終わる。
昨年の今ごろは、娘と私がノロで苦しんだり
私の妊娠がわかって切迫気味で安静になったり。
今年はみんな元気で年を越せそうで
本当に良かった。


先日、風邪のひきはじめか喉がイガイガと
し始めたので、柚子をしぼってハチミツと
ホットドリンクにして飲んだらとても良かった。
いがらっぽさがだいぶ取れた。
柚子は、熊本のおばあちゃんがたくさん
送ってくれたもの。それからも何度か
作って、娘も気に入って一緒にしぼってくれた。

大人は熱々が好きだけど、子供は
だいぶ冷ましてから飲む。
お風呂も、熱いくらいがちょうどいいのに
熱い熱いと言うし。
でも全部、自分も子供の頃そうだったから
わかる。


息子も鼻風邪をひいて今月はずっと
ズルズル、ゲホゲホいっていたけど、
やっと良くなってきた。
ぐずる顔もかわいい。よく観察してしまう。
これも、娘が一緒にいてくれるから
できること。
私の失敗も要領の悪さも、娘に
「もうお母さん、おっちょこチョコレート!」
と一笑されると簡単に吹き飛ぶものだ。
ありがとう。
娘が赤ちゃんのときにも、こんな人が
いてくれたらよかったのに。

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まだ暗い明け方に、1人目を覚まして
ふと、大学時代に大江健三郎
サイン会に行ったことを思い出した。
握手してもらえますか、と頼んだら
もちろん!と言ってくれた。
とても力強い握手だった。
なんでそんなこと思い出したんだろう。
ふたつ敷いている布団の、片方に密集して
子供二人に挟まれて、細くなりながら
そんなことを考えているうちに、
だんだん外が明るくなる。