だんごむし


友人Mの赤ちゃんに会いにいった。
つい先日陣痛の末に帝王切開になったMも、
もう赤ちゃんの世話に追われていてしみじみ。
自分の数日後をイメージしてみたり。
臨月に遠出して産院に会いに行くのも迷ったが
あまりの赤ちゃんの可愛さに、やっぱり
行って良かったと確信した。
赤ちゃんって何だろう。すごい。
出産への怖さや不安も少し飛んだ。
お母さんになったMと話せて
本当に嬉しい。
付き添ってくれたダッフルさんにも、
娘を預かってくれたじいじにも感謝。


ダッフルさんと二人だけで外出することも
もうしばらくないだろうな。
良い経験ができた。楽しかった。


出産がいよいよ近づいた。
レンタルのベッドも組み立てて、
家の中もそわそわ感増える。
Mとのやりとりで、急に新生児の
いろいろを思い出し、忘れていることの
多さと、実感の無さに不安になって
図書館でお世話の育児書を借りてきた…
勉強しなければ…

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私が入院中、
大好きなダッフルさんと毎日過ごせる
日々を楽しみにしている娘。
夜も毎日父親と寝られるのを喜んで
いたけれど、今日初めて夜に
「お母さんいなくなるのやだ」
「一緒にねたい」
「いつもとちがうのがいやだ」
と泣き出した。


そうだよなあ、と思う。
こういうとき、つい
「でもいつもいないお父さん毎日いるんだよ!」
「遊園地とかプールとかいけるじゃん」
とか励ましちゃうけど、
今日は
「そうだよね、お母さんもさびしい。
あーちゃんと一緒に寝たいよー」
と言ってみた。本当にそうなのだ。
そして
「遊園地とかプールとかで楽しくて
お母さんのこと忘れないでね。
帰ったら誰?とか聞かないでね」
と言ったら娘は笑い出して、
「お母さんのこと忘れちゃうー」
とふざけていた。


新しい変化のことで不安になるのは
構えちゃうけど、どんな形でも
絶対に出てくるものなんだろうな。
ドキドキするけど、考えすぎたり
娘をコントロールしたりすることなく、
自然な感じで向き合えればいいなと
思う…私も不安だし。

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妊娠してから、娘の通園を園バスに
切り替えた。そうしたら、クラス替えと
共に、クラスメイトやママさんたちが
ほとんどわからなくなった…
でも、すぐ近所に住むママさんと知り合い、
同じ年中以外のお友達もできて良かった。
隣のマンションに住む年長のお兄ちゃんと
その妹ちゃんとも仲良くなり、
夏休みに初めて遊びにいったり。
お兄ちゃんの影響で虫にも興味を持ち、
いろいろ触れるようにもなった。
じいじと捕まえてきただんごむしが
瓶に入れられて家にいる。


今日は娘がだんごむしの入った瓶を
床に落っことして、
必要以上に怒鳴り付けてしまった。
私が虫を苦手なのが大きいのだけれど、
あわてて命の大切さを説いたりして
何となく後で反省だった。
もっとおおらかでいたい。


赤ちゃんが家に来るお話の絵本を
読んでみたり、
おもちゃ棚を片付けてベッドを
置いてみたり、
母親が大きな声で怒ったり、
それは不安になるのも無理はない。
いつもしなやかに受け止めてくれる娘に
甘えすぎてはいけないなと思う。


当たり前にずっと過ごしてきた
娘と二人の時間。もう本当に残り少ない。
夏休みだし!
なるべく笑顔でのんきに過ごしたい。