ずんだもち


懲りずに今日は娘とずんだもちを作った。



今年の「おかあさんといっしょ
夏特集の宮城県の回で、
たくみお姉さんとりさお姉さんが
枝豆農家の方にずんだもちの作り方を
教わっていたのを見て以来、
娘はずんだもちのとりこに。


先日じいじと娘が遊んだ日、
「あーちゃんにずんだもちの絵を
描けって言われたけど…
どうしたらいいかわからなかった…」
とあとでじいじに呟かれた。


番組のように餅つきまではできないので、
(餅は喉につまらせるのも怖いし)
もち米を炊いて軽くつぶしたものに
ずんだ餡をからめる簡単なもの。


レシピを調べたら、茹でた枝豆を
ブレンダーやミキサーでつぶす方法も
見つかったけど、たぶん娘は
味や効率性よりも、作る過程のほうが
大事なのだろうと思い、番組と同じやり方で
地道にすり鉢で枝豆をつぶした。


恥ずかしながらうちには
小さなすり鉢しかなくて、
枝豆を少しずつ加えながらするのが
大変だった。
娘は枝豆を鞘から出すのと、
もち米や枝豆をつぶす仕事を手伝ってくれた。



そして出来上がった冒頭のずんだもち…
明らかに中盤以降に投入した枝豆から
力尽きて潰せていないのが丸わかりの
粒感の著しい見た目。いつもながらひどい。


(どうでもいいけど、昼間に一瞬だけ
目に入った番組のファッション特集で、
カリスマモデルの女性が
「襟元を開けて、抜け感にアクセサリーを」
というようなことを言っていて、
なんかすごいんだなあと遠い気持ちに。
言葉にも流行にもついていけない…)


「思ってたのとちがう」
という感じを顔全体に出す娘と、
そういえばご飯を甘くたべるおはぎっぽいのが
そんなに好きじゃなかったや、と思い出す
母とで、なんとなく静かに食べたおやつだった。


娘は味見のときがいちばん楽しかったみたい。


でも今日は、昨日ほどガミガミせずに
できて良かった気がする。
出来上がりへの期待が薄かったからか。
それくらいがちょうどいいのだろうな。

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おかあさんといっしょ」。
この番組に登場する多くの歌を作詞した
井出隆夫さんが大好き。
にこにこぷん」などの人形劇の脚本も手掛けたり、
「北風小僧の寒太郎」などの、みんな知っている
おなじみの作品がたくさんだったりで、
気づいたらこどものころから本当に
お世話になっています、と言いたくなる。
最近では、「フックブックロー」の
オリジナル曲のすべての作詞と、脚本を
担当している。
(こちらは山川啓介さんという名前で。
作詞活動のほとんどはこの名前らしい。)


とても個性的な言葉選びと、面白さと、
何より洒落た感じの雰囲気に、
どの歌をきいても痺れてしまう。
この歌詞そうじゃないかな、と思うと
たいてい井出さんの作詞だ。


こどもに媚びてなくて、でもこどもが
楽しくて大好きになれる感じ。
コミカルなものも、しんみりしたものも、
どの歌詞にも「哀愁」が共通してる。


それから「フックブックロー」もそうだけど、
ちょっと真ん中から外れちゃったり、
ひとりぼっちかなって思ってるこどもに
(大人にも)寄り添った言葉が多い。


傑作くんが
「みんな新学期が始まってるのに、
自分だけずっと夏休みのままな気がする。」
というようなセリフを言っていたけど、
そういう人が励まされる言葉。
私もいつも元気づけられている。


娘も「やだやだツイスト」や
「きらきらきらりん・みゅーじかる」など
大好きな歌がたくさん。
これからも、たくさん聴けたらいいなと思う。


前置きが長くなったけど、井出さん作詞の
「のんびり・のびのび」という歌が大好きだ。
この夏再放送された一昨年の「夏特集」で
北海道の自然の中で遊ぶお兄さんお姉さんの
バックに流れていた。
何度か娘と見たが、
毎回聴きながらじーんとしてしまう・・・


歌詞の「あしたはたっぷり」のところで、
本当にそうなんだよなあ! といつも思う。
大変な気がしてても、今はきっと
娘と私の時間にとっての、
大事な大事な夏休みみたいなもの。


つい焦ったりイライラしたりケチ臭くなったり
しちゃうけど、
娘には「じかんはたっぷり」「あしたはたっぷり」
あるはずで、長い夏休みのはじまりみたいに
豊かな気持ちでいていいんだって、
いつも教えてくれる。


(長すぎるうえに
また旅行のこと書かなかった)