2013年


今年も残りわずか。
たまには年末らしく振り返りたい。


昨年の12月は、娘も私も体調を崩しまくり、
散々な年の瀬だった。
2013年は何よりも健康第一!
遅くなった初詣では、そのことだけを祈願した。


年越し後、1月から3月にかけては本当に平和に過ぎた。
毎日娘と公園に行って遊んだ。
ほとんど体調を崩すこともなく、日に日に歩くのが
上手になる娘との外遊びが楽しかった。
引っ越したばかりの家や環境にも慣れてきた。
ただ1つ、新年度から娘を預けて働くか、
そのことについてバタバタと、心を散々動かしていた。


4月から娘は保育園に入った。
そして私も仕事を始めた。
そのとき娘は1歳4ヶ月だった。
今思い返すと、娘が私と離れて園で過ごしていた
毎日があったことが心から不思議。


体調を大きく崩して、結局4ヶ月で中退(?)する
ことになった。
ほとんど通えなかった週もたくさんあったけど、
娘は日に日に園生活に慣れていって、保育園が
大好きになっていた。


仕事なのに(だから、というべきか?)、他人の子どもの
本当に小さな出来事を、大事件のように一生懸命
報告してくれる先生にすごく励まされた。
(親の私でさえも、その場にいないとちょっと
ピンとこないな…と
戸惑うような、娘のほんわかエピソードとかも)


娘が私といなかった時間を楽しめたこと。
がんばったこと。
家族以外で、娘の成長を喜び、娘が元気で過ごすことを祈り、
何がベストかを日々考えてくれる人がいることの
心強さとあたたかさを感じ続けた毎日だった。



私は保育園育ちで、そしてその保育園が大好きで、
そこで知り合った友達がいまの心からの親友で、
それに、親が働き子は園へ、という家庭しか
知らなかったので、自分もそうしたい、
そうしなきゃ不安、という気持ちがずっとあった。


でも、実際にその段階になったら、すごく迷った。
どっちがいいんだろう。どっちにしたらいいんだろう。


そして結局、働くことに決め、無理なく働ける職場と、
あたたかい上司や同僚にも恵まれた。
そしてまた結局、もとの娘と家で過ごす生活に
戻ることになった。


今思う。働くかすごく迷っていたときは、
どちらかに決めたら、それぞれ何かをすごく失って、
あとで大変なことにならないか?後悔しないか?と
そういうことばかり考えていた。
でも実際は、そういうことも有りはするけど、
どちらにしても、良いことはたくさんある。
そういう意味では、どっちも同じなのかもしれない。



働いていた間は、みんな同じだと思うけれど、
そして私などよりもっともっと大変な人がたくさんいるだろうけれど、
私はかなり恵まれた環境だったとも思うけれど、
それでも今日記を読み返してみると
「どうして出来ていたんだろう」
と思うような毎日だった。
子どもが次から次へと体調を崩す中、仕事に行くのは大変。
今思い返すのも辛くなるときもあるけど、考えてみたら
その時は夢中で、そして時間がなさすぎて、頭がいっぱいで、
逆に毎日が常にシンプルだった。
思い悩むことがあまりなかった。時間がなかったのもある。
今の生活で1日イライラしたり、落ち込んだりすることも、
あのときの私はまったくスルーしていただろうなと思う。


仕事が終わったあと、保育園に娘を迎えに行くときの、
あの嬉しさ。付き合いはじめの恋人に会いに走る気持ちと
まったく同じ。娘は私を見ると、大喜びで走り回ってくれた。
娘に会いたい、あの感覚は、今はなかなか味わうのは難しい。



それでも、今の環境にしかないところももちろんある。
娘の体調が悪くなったとき、病状よりもまず先に
「仕事どうしよう」
と考えなくていい。
つい
「またか」
と思いたくないのに思ってしまわなくていい。
病み上がりも無理させないようにできるし、
病院にもすぐにいってあげられる。
一緒にいるたくさんの時間を過ごすことができる。
安心感がある。



世の中にはいろんな考え方の人がいるし、
こうじゃなきゃ絶対、ということももしかしたら
あるのかもしれないけれど、
私は預けて良かったし、今一緒にいられることも良かった。
どちらも良かった。
そしてそれがわかって、本当に良かった。


たった数ヵ月しか経験していないのに何を…という感じだけれど、
そして、そういう「どっちがいいか」を考える余地がない人も
たくさんいるけれど
(うちも、経済的、娘の体調、どちらもそんなに余地のない状況だったが
天秤にかけて決めた)
いつかまた働くときの自分のために、覚え書きとして書いた。



長くなってしまったが、今年とても大きかった、
保育園という出来事。


その後は、また体調を崩すことなく、平和に過ぎた。
そのことに心から感謝しながら過ごせた。
それがなくなることが怖くなるということも出てくるが、
それはまた別の話。



長くなってしまったので、つづきはまた書きたい。
忘れないよう予告。
ダッフルさんの家に行った話、
背番号30番女史の家に行った話、
娘、2歳になった話。



でんでん虫をつくりたい娘