お世話になりました

今日は同期の誕生日で、みんなでプレゼントをあげた。
よろこんでくれて良かった。


明日はいよいよ引越しの日。
いろいろ書きたいけど、明日早いのでちょっとだけにしよう。


25年間過ごした家にバイバイする気持ちは、
あんまりにも膨大すぎて書ききれないので省略する。
それに実感があんまりないし、ちょこちょこ帰ってこようという
気持ちでいるので、まだわからない。


今日は父が


「晩ご飯はすき焼きです」


というメールをくれたので、まっすぐ家に帰って団欒した。


母がしらたきを入れようとしたら、端っこがすき焼き鍋にくっついた。
そうしたら、熱さにやられたのかキューキューというかわいい音がなった。
母に
「なにそれもう1回やって」
と言って、もう1回やってもらった。やっぱり可愛かった。


「生きてるみたい」
と言ったら、母が
「生きてるんだよ知らないの」
としれっと言っていた。そして、早く煮えて少なくなって欲しい
野菜たちにむかって、
「しずまれ、しずまれって感じだね」
と言って菜ばしで押さえていた。



ここのところ毎日毎日誰かとお茶して帰ったり飲みに行ったり
買い物に行ったりして、帰ってから荷造りしていたので、
今日みたいに家族と過ごしていなかったのでよかった。
荷造りや運びも手伝ってもらえてよかった。


ここ何日かのいろんなこと(猫顔上司とタコライス女史のサイコウに素敵な結婚式・・・
背番号30番女史と仲良くなったこと・・・とかいろいろ!)を書きとどめておきたいが、
それは引っ越して落ち着いてからにすることにしよう。


それにしてもちょっとくたびれたので、引っ越したらのんびりしようと思う。
まあ、片づけが残っているんだがね・・・。



今日の帰り道はちょっと切なかった。
これからも、ちょくちょく帰ってきて、同じ帰り道を経験するけど、
今日みたいな帰り道はないんだなあと思う。家に帰ったら自分の居場所が
当然のようにあるという帰り道は。


ここのところいつも、道端でテンちゃん(お気に入りの野良猫)に会うと、


「テンちゃん私引っ越すんだぜー」


と心の中で言ってみたりしていたが、テンちゃんは当然カンペキに無視なので、
よけいグッときた。



今日の夜お風呂に浸かっていたら、小さいときに姉と2人で
湯船に入って水遊びしてたこととか、「レディレディ!!」が始まるからと姉がせかして
急いでお風呂から上がって着替えてたら足がすべって転んで頭を打ったこととか
いろいろ思い出した。


そんなことを言っていたら、家の中の1つ1つにとんでもなく思い出が
たくさんたくさんあるよ。もう今日は大きすぎてどうしようもないので、
どうしようもしないのだ。



でもそれを全部抱きしめて、とりあえず明日早起きするために
今日はもう寝よう。
私の後ろにあるものがとても可愛くて愛おしい。
でも私は前を見よう。自分で決めたんだもんな。これからのことも可愛く思えるように。



  オペラグラスで見た 記憶のかけら やけに幼く可愛い
 ほろ苦い想い出は姿を変えて いつもあたしにやさしい

 手のひらで確かめるの 予感を抱きしめて 風にキスして


  「ひとつだけ」 JUDY AND MARY