まいっか

今日は会社でお菓子をいっぱいもらった。
お土産とか、奥さんが作ったというものとか。


尻高女史の台湾旅行の話などを聞いた。
楽しかったようでよかった。


夜、帰ってきてからご飯を炊いておみそ汁を作った。
昨日母が作ったわかめのおみそ汁がとてもおいしかったので。
母が、長崎のものだというおいしいわかめを買ってきた。
それでおみそ汁を作るだけで、本当にいい香りの
おみそ汁になる。ほっとする。
おいしいものが食べられるって、ほんとうにしあわせだなあ。


今日は大根とわかめのおみそ汁にした。
それから、昨日の残り。
例の母の千切りサラダ(おくらとワカメ入り)と、ほうれん草と、
納豆と明太子。


洗濯物をたたみながら、「きょうの料理」を見た。
大人気の高山なおみさん、私はこの方の本とかもいまだに
あんまり拝見したことがなかったんだけど(私の姉は好き)、
なんとなく見ていて泣きそうになってしまった。
自分でもよくわかんないけど。


たぶん、すごく可愛らしくてすっきりきれいだったからだと思う。
声がすごくいい。


今日は「ごぼう」がテーマ。
いろんなごぼう料理を作っていて、どれもぜひ作ってみたくなった。
どの料理も、大きなごぼうがゴロゴロ入っていた。
皮もこそぎ落とさないで、たわしでこすっただけだった。


ごぼうを鍋に入れる段階で、


「あ、ちょっと多かったかな・・・ まいっか」


と何回か言っていて、しびれた。


仕事を終えて帰ってきてぼーっとしていたら、
この「まいっか」という言葉にものすごく惹かれた。
からからのところに水がしみこむ感じで、すごく欲してた。
仕事した頭と心で帰ってくると、この「まいっか」がすごく欲しくなる。
もちろん、仕事の中身に対して「まいっか」は許されないんだけど、
高山さんの「まいっか」はそういうことじゃなくて、
なんていうか、もっと広いもの。


小さくしないで、細かくしないで、大きいものだ。
それでうまくいくのなら、私はすべてのものにたいして「まいっか」でいたい。


そして、それを一緒に感じてくれる人を、心から大切にしたい。



ところで先週はテレビで良い映画を2つ観た。
1つは「潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ」で、
もう1つは「過去のない男」。


「潮風と〜」のほうはDVDが出ていないみたいだけど、もったいない。
なんか男の人って本当にいいなあと心から思う。
おじいちゃんになったって本当にいいよ。かっこいいよ。
この2人がっていうんじゃないんだと思うな。そうやって思える映画だ。
すべてのおじいちゃんに対して思うような。


過去のない男」は、3年・・・か4年ぶり・・・?くらいに観た。
大学3年生くらいのときに就職活動か何かでスーツで外出して、
ヘトヘトになって、帰りに恵比寿に寄って夜に1人で観て、
ほとんど2時間なぜか泣きっ放しで観たのであった。


あのきれいな緑色の画面と、あの懐かしい音楽と、
すべてのきれいな映像を思い出していっぱいになって、
ガーデンプレイスからの歩く歩道をフラフラ歩いたのであった。


なつかしい。
あのころの私も、ぼんやりかすんできたのだ。
でも鮮明に残っている。



「人生は前にしか進まない」



父に

「ご飯少しとおみそ汁があります」

とメールをしたら、おでんだけ買って帰ってきた。


「おみそ汁のわかめが、たくさんでしょう」

「・・・うん。水につけると増えるからね・・・。でもおいしいことはおいしい」


と言ってくれてよかった。
ありがとう父よ。