5歳 ここからはじぶんでできる。



娘は先日5歳になった!
びっくりする。
でも不思議とあっという間という
感じでもない。
5年経ったんだ、そう思う。


ダッフルさんと図書館で借りた
鉱物の図鑑を見てから、
宝石になる石に興味津々の娘。
呪文のように「石セットと石の本」と
ずっとお願いしていたダッフルさんとの
約束どおり、誕生日プレゼントは
石の見本(一応本物らしい)と石の本をもらった。
ルーペつき。



じっと眺めたり、ノートに石の名前や
スケッチを描いたりしていたが、
次々に興味が移る娘、
これからどうなっていくのかな。


急に顔が長くほっそりしてきた。
外では小さく見えるけど、家の中では弟と並ぶと
小学生みたいに大きく見える。
この間、突然
「できる。ここからはじぶんでできる。」
ときっぱりした寝言を言った娘。



もっと優しくしたいんだよ。
もっと一緒にお喋りして、
たくさん抱っこしたいんだよ。
娘との距離、今の私の難題。


そして4ヶ月になった息子は…



なにやら転がりそう。


冬を元気に越していきたい。

いやだった


夜寝る前、息子を抱っこしながら
娘のおしゃべりを聞く。
突然、幼稚園のいやだった話になり、
年少のときに、自分が作った泥団子を
他の組の子に見せたら壊されちゃった
という思い出を話してくれた。
「ガラクタ(工作)とお団子は壊しちゃダメ!」
とのこと。
その子、うらやましかったのかもね、と言いつつ
そうだよね、お友達が一生懸命つくったものを
壊しちゃうのはダメだよね、と言ったら
納得したような顔だった。


そういう、ふいに飛び出てくる古い怒りの
ようなものってあるよなあ、
聞いてあげられて良かった、と思う。
そういう場面、些細なことても
親としてはキュンとするけど(過去なら特に)
そんな理不尽な体験をたくさん
経験できることも、貴重なことだよな、
と思った。


息子は、笑ったり、あーうーとお喋りしたり、
母の服をつかんだりするようになった。
息子もこれからいろんな経験をするんだろうな。
大変だけど、赤ちゃんの息子を抱っこして
いられる今を、数年後には貴重な時間だったと
思うんだろうな、と考えるだけで切ない。
息子のおでこの、あぶらっぽい匂いが好き。


授乳で起きた深夜は、
なんだかいろいろ考えてしまう。
息子よいいかげん寝ておくれ。

オッケー



将棋崩しを娘とする。
小学生のときハマって、これだけのために
将棋を買ってもらった。私のお古。
手加減はしないので、たまに娘を泣かせる…
普通の将棋は、何度ダッフルさんに
教えてもらっても覚えられない。

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寝不足な上にいろいろ重なって
どうしよう、どんな日になるのかと
ブルーな気持ちになった朝だったけど、
いろんなものに助けられて、
息子もたくさん寝てくれて、
月曜日なのに夕方、公園で
ダッフルさんと娘が遊んでくれて、
不思議な、ありがたい日になった。


娘がダッフルさんとお風呂に入っている間、
息子を抱っこしながら偶然つけたテレビで
能町みね子のシブ5時相撲部」
を見ることができた。
大相撲中継の実況アナウンサーに
密着取材する回で、あの三瓶アナに
突撃していた。
緻密な取材や準備の様子など見られて
感動した。いいものを見た。
能町みね子が、実際のインタビュールームで
インタビューされる体験をして
感動しているのを見て、私も感動した。


その日1日がどういう日になるかは
夜までわからない。
たくさんのものに感謝できたらいいなと
思ったし、たくさん助けてもらって
いいんだなと思った。

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出産で10日間の入院から帰り、
娘と会っていちばん感じたのが
言葉遣いが大人びたこと。
会話でコミュニケーションをとる必要と、
その刺激がたくさんあったんだろうと思う。
ばあばと話す言葉遣いを聞いていると、
「そうそうそう」
「無理しないで」
「オッケー」
とか、大人っぽいことを言っている。
後から振り返ったら、
娘にとってすごく大きな夏だったんだろうな、
と思う。もちろん私にとっても。

かけっこ

息子を泣かせっぱなしにしてしまうことも多い。


今日も、泣かせたまま用事を済ませていて
慌ててしまったけれど、娘が
「おねえちゃんも走るよ!
どっちがはやいか競争だよ!」
と言って部屋中走り回り始めたので
何かと思ったら、息子が泣きながら
手足をバタバタしてる姿が
走っているように見えたらしい。
確かに。
ほのぼのして救われると同時に、
なんだか感心した。


退院したばかりの頃は、
ペースを乱されて戸惑いぎみだったり
自分に注目をしてほしくてハイテンション
だったりした娘。
でも最近は、弟のことを気にかけてくれる
ことが多くて助かっている。


ずっと抱っこで、やっと寝てくれた息子を
ベッドに降ろして、さあ家事をしよう!と
私が離れたとたんに娘が息子に話しかけたり
触ったりするので、つい怒ってしまう。
あとで考えたら、ずっとお母さんが占領してた
弟がやっと解放されて、遊びたかったんだ、
待ってたんだなあと思って反省する。


夜中に、息子を寝かせたあとに、
反対側の隣に寝ている娘にぎゅっと
くっついて寝るとすごく安心する。
娘に甘えさせてもらっている。
不思議だけど、これも二人目出産で
芽生えた新しい感覚。

おこりんぼ



気がついたら時が流れている。


気がついたら1ヶ月検診も終わり
気がついたらたまに笑うようになり
気がついたらムチムチ太って大きくなり
気がついたら手でいろいろ触るそぶりを見せ
毎日ずっと一緒にいるはずなのに、
知らない間に大きくなっていくみたい。
一人目の娘のときは、もっとゆっくり
成長していた気がするけど、
こんな感じだったのかな。


体重も5キロ超えて、オムツが
新生児サイズからSサイズに。
もう新生児サイズを買うことはない。
そう思うとすごく寂しかった。
これも、娘のときにはなかったような。


息子は、かねてから泣き方が
怒ってるみたいだなあと思っていた。
産院でも、看護師さんに
「怪獣くんみたい」
と言われたくらい、ぎゃおーと泣く。
1ヶ月検診で、ベッドに寝かされて
怒り泣く息子を見て先生に
「おこりんぼなの?」
と言われて、
「はい、おこりんぼです」
と答えた。先生は他の看護師さんに
「おこりんぼなんだって」
と伝えていて、そのやりとりにほのぼのして
なんだか救われた。


そして、おこりんぼ体質は確実に
私から受け継いだものだと思う…。
娘とダッフルさんはあまり怒らない。


娘は、だいぶ慣れてきたのか
落ち着いてきている。
お世話もやりたがって、
いろいろ手伝ってくれる。
よく弟と遊んだり話しかけたりして
くれて、それを見るとキュンとする。
よくガミガミしてしまうけど。


昨日四人で初めて公園に。
歩いていて、いまここに四人いるんだ、
と思ったらなんだかドキッとした。
夜寝ているときも、ふと両隣にいる
子供たちを見て、
私は二人の子供の母親なんだ!と
思って、またドキッとした。
二人目新米母。まだまだこれから。

ひがのぼる


8月9日に無事、出産した。
元気な男の子。

入院中いろんなことがあったけど
長くて早く家に帰りたいと
ホームシックにもなったけど…
娘もすごく頑張ってくれて
明日はいよいよ退院日である。
こうなると、これまでの日々も
夢のよう。


無事に出産できたこと、
たくさんの人や出来事に感謝しよう。


娘は、部屋で息子とあったとき
「おねえちゃんだよー」
を何回も言っていた。
抱っこさせてあげたら
いろんなところを触り、
手をグーにするやり方を
息子に教えてあげていた。



お世話したい気持ちと
さびしい気持ちがマーブル模様。


これからどうなるかわからないけど、
とりあえず、みんなで家に帰ろう。



そして退院日の明日は台風…
まあ、それもまた良し。


応援してくださった方々
ありがとうございました。

明日は誕生日2


いよいよ明日はお腹の子の誕生日。
前日の今日から入院している。


まるで実感がなくて、なんだか
雲の上に乗ってふわふわ浮かんでいる気分。


最初の出産のときは、考える時間が
たくさんたくさんあったから、
毎日のように体調や不安を
日記に書き綴った。
出産前の入院も長くて、
1人でじっくり赤ちゃんに
想いを馳せることができた。
そのぶん心配もたくさんあった。
頭はずっとフル回転してたし、
たくさん知識もあった。


でも今回は本当にふんわり。
もちろん不安もたくさんあるけれど。
実感の無さもまた不安の材料。
本当に赤ちゃんまた産むの?
育てられるの?
覚えてるの?
上の子と一緒に面倒みられる?


でもきっと、こうしてぼんやりした
頭でふわふわ出産を迎えられるのは
贈り物だ。
娘がいるから毎日バタバタしてたし、
自分の体や不安に目を向けすぎなくて
良かった。
考えつめてしまうタチの私が、
名付けすらダッフルさんにふわふわと
一任して、それが心地よいなんて。


慌ただしいがゆえのふんわり。
家族からの贈り物を大事に受け取って、
なんにも考えずに明日に臨みたい。


そして産後の痛さをじわじわ思い出そう…


今日から入院。
今回は大部屋。三人に赤ちゃんが同室して
いるのに、なんでこんなに静かなんだろう…
赤ちゃんってもっと泣かなかったっけ。


寝相の悪い娘に蹴られて寝たい。
ホームシック。


明日はお腹の子の顔が見られる。